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(回答先: 対イラク攻撃、「同盟国の支持なくても派兵」は2割 投稿者 粗人 日時 2002 年 8 月 23 日 23:51:28)
最近のイスラエル発記事の中で、イスラエルが自ら、核兵器を保有していると認めた発言が出ているね。つまり、もしもイラクが生物化学兵器ミサイルで攻撃してきたら、イスラエルはイラクを「核攻撃」をするぞと、声明した発言だね。これは、イスラエルには核攻撃能力があると、内外に示した事になるのだがね。
これはつまり、イスラエル軍が、ずっと否定していた核兵器保有を認めた事になるのだね。何故か、アメリカとその衛星諸国は、このイスラエル政府の発表を問題にしないみたいだがね。これが、最早公然の秘密に過ぎ無いからかどうかね。
低俗新聞と言われる「USAトゥデー紙」が参加した世論調査でも、イラク侵攻に反対する世論が徐々に強まっているのは、否定でき無いみたいだね。そして、ダブヤ政権がイラク侵攻の口実作りをする時に参考になりそうな「世論動向」も、きちんと調査されているのだね。これも、見逃せない点だね。
「イラクが現在大量破壊兵器を保有していると考える人は55%、開発中とした人が39%で、合計94%」と言うね。これは、「イラク=大量破壊兵器」のイメージが、アメリカ人の心理に深く根付いていると言う事だね。ここまで、「イラク=大量破壊兵器」のイメージを植え付けたのは、アメリカ政府の情報操作だけでなく、アメリカ・メディアとイメージ・コンサルタント企業の力のおかげだろうね。
「フセイン大統領が米国を狙ったテロ計画の支援に関与している」と思うかと言う質問も、「調査会社」の方で作り、その上で一般人に問いかけている質問だね。これなどは、誘導尋問とも言える。現代の「世論調査」では、この手の質問にも、受け手側が何の警戒も無く答える傾向にあるがね。現代のテレビ世代は、この手の「あつらえた質問」に弱く、すぐに引っかかる。そして、「食物連鎖」の下段にいる「食物」にされてしまうのだね。
しかし、ダブヤもラムズフェルドも、レーガン政権時代に、アメリカがイラクに毒ガス兵器の技術を輸出していた事は、承知しているみたいだね。イラクがテロ支援国リストから除外された直後の1983年に、ラムズフェルドは密使として、イラクに重要な秘密外交任務を帯びて派遣されたと言うね。その時にアメリカからイラクに供与された毒ガス兵器が、イラン軍とクルド人にたいして使用された毒ガス兵器だったと言う事実も、彼らは承知しているみたいだね。知っていて、沈黙しているという事でね。
それなら、アメリカとイラクは、本来「戦友」だった筈だね。アメリカ側は、ホメイニ革命から急速に反米国家に転換したイランを疲弊させる為に、イラクのイラン侵攻「イラン・イラク戦争」を支援する事にした。その当時のフセイン大統領は、アメリカの「戦友」として前線に立っていた筈だね。
イランイラク戦争は、日本で「イライラ」戦争とも呼ばれた一進一退の消耗戦争だったね。かの木村愛二は、イランとイラクを混同していたらしいがね。とにかく、この戦争がアメリカやサウジアラビアといった国を助けたのも、事実だね。サウジ王政は、イランのパーレビ王政のように、「イスラム革命」で打倒されずに済んだ。ホメイニの為にイラン利権を失ったアメリカも、イランにたいして報復ができた。そして、第一次のアフガン戦争で、イランがアフガン内戦に積極的に関与する事も妨害できたね。
これだけ「恩義」あるフセイン政権でも、イライラ戦争が終るや否や、アメリカはフセイン政権を攻撃したのだね。イラクにクエートを侵攻させ、その後で、イラクを侵攻すると言う二枚舌戦術でね。HWブッシュ大統領の政権は当時、イラクがクエートを侵攻して「国境調整」をしても、アメリカ政府は干渉しないと、駐イラク大使をして語らしめていたのだったね。そして、戦争で疲弊した国内経済の再建のために、クエート国境の油田地帯を「確保」しようとするフセイン政権をけしかけたのだね。
この駐イラク大使からの「了解」が、1990年8月の「ガルフ・クライシス湾岸危機」の「ゴーサイン」となったのだったね。陰で「ゴーサイン」を出し、その後で、イラクのクエート侵攻を非難したのが、誰あろう、当時のアメリカ大統領HWブッシュその人だったと言う事でね。翌年一月の「湾岸戦争」勃発当日に、アメリカは「裏切り者」だと、フセインがテレビ演説した所以だね。
しかし、アメリカという国家にとり、他の国家はすべて「チェスのポーン」に過ぎ無いのだね。日本を含めてね。イラク・フセイン政権のように、アメリカに騙されたと非難しても、それが世界戦略さと言われれば、それ迄でね。そう考えると、サウジアラビアが、今度のイラク侵攻に協力しない事を決定したのは、ごく自然な選択だ。流石に、こう何度も公然と「援助と裏切り」を繰り返せば、アメリカ政府の言葉など、誰も信じなくなるものなのだね。
アメリカと「多国籍軍」は、当時一千機余りと言われた圧倒的な空軍力を投じて、イラクを空爆したね。クエート駐留イラク軍では無くね。その目的は、アメリカがイラクに売却し、イライラ戦争とクルド人攻撃で使われた「大量破壊兵器」の「破壊」にあったらしいね。イライラ戦争でアメリカからイラクに渡った、生物化学兵器の「証拠」を消す為の爆撃だったと言うね。
イラクが、クエートに駐留軍を置いていない事は、アメリカも承知だったね。その上で、イラクをクエートから撤退させるための「義戦」だと、嘘の「国連」決議を取り付けたのだね。クエートから撤退したイラク部隊も僅かにいた。しかしその多くは、「虐殺ハイウェイ」と呼ばれた撤退路で、アメリカ軍により虐殺されてしまったのだね。この手の「虐殺」の事実は、日本メディアでは、「報道自粛」しているがね。
そしてどうやら、2001年10月に突如として始まったアフガン空爆作戦でも、その狙いの一つは、アメリカが第一次アフガン戦争時代に築いたアフガン内の「アルカイダ訓練キャンプ」を「破壊」する事にあったらしいね。アメリカ情報機関などが建設した拠点は、確かに、ほとんど「破壊」されたらしいね。これが、「911の報復」としての空爆なのだね。報復と言うよりか、これは「証拠隠滅」だと、言われる所以だね。
1991年のイラク空爆「砂漠の嵐」でも、これと同じ目的があったらしいのだね。となると、アメリカから軍事支援や技術供与を受けているような国家は、いつか「空爆」されるだろうと考えていた方が良いと言う所以だね。証拠隠滅の為にね。
そして、それには、日本の沖縄や本土各地も含まれるだろうね。小泉などの日本政府の政治屋や戦争狂どもは、ダブヤに媚を売るだけの男芸者だね。しかし、彼らはそれで、日本を使い捨ての「ポーン」にする危険を冒しているのだね。この手の政治屋と戦争狂が、日本の安全にたいする脅威だと言う所以だね。
こうしてみると、ラムズフェルドは、イラクとは20年来の長い「因縁」があるみたいだね。それは、HWブッシュも同じだがね。彼らは、フセイン政権が存続する限り、自分たち自身がイラクに供与した「大量破壊兵器」の証拠を暴露されかねないだろうね。イラクのクエート侵攻を「指令」した証拠もね。ブッシュ一族とアメリカ政府の実力者にとり、イラク・フセイン政権は「抹殺」したい存在だと言う事だね。
そして、石油資源問題だね。一年前に出ていた見通しとは逆に、「カザフ油田」が丸で小さすぎる規模でしか無いと判明しのでね。となると、アメリカがイラクの油田地帯を「確保する」必要性も生まれている。
一年前のアメリカでは、カザフ油田の未来はとても明るく、「2050年頃」には中東をも凌ぐなどと浮かれ騒いでいたのだがね。しかし、2050年の夢どころか、世界の石油資源が、どうやら2030年位までに枯渇すると判ってきたと言う事でね。取らぬ狸の皮算用だ。
しかし、油田が欲しいからこの国に侵攻しますとは、どの国も言えない時代なのだね。日本でさえも、そうは言え無い。そこで、イラク侵攻の口実作りにも「演出」が必要らしいね。それでも、アメリカがイラク侵攻に突入するのは時間の問題なのだろうね。口実はどうとでもなるとばかりにね。
今やアメリカは、イギリスの支援も、当てにできない情況にある。しかし、ラムズフェルドなどは、彼なりに「伏線」を張っているみたいだね。最近の彼が発言した、アメリカは「ならず者国家」に巡航ミサイルで攻撃される可能性があると言う話が、その一つらしいね。
ベトナム戦争で、アメリカが介入する口実となったのが、トンキン湾事件という「北」による攻撃事件だとされていた。しかし、これはアメリカ軍の捏造・演出だった事が明らかになっている。イラク侵攻でも、クエート駐留部隊で「トンキン湾」を演出できれば、そう難しい口実は不要らしいね。
イラク侵攻の口実にとっては、イラク軍が、過去10年の間に巡航ミサイルを開発していて、それでクエート駐留の米英軍を「先制攻撃」した事にでもなれば良いらしいね。日本の海上保安庁による中国船撃沈事件もそうだが、「先制攻撃」は、実に卑劣な行為だ。「卑劣な先制攻撃」を心底嫌うアメリカ的心情からすれば、巡航ミサイル攻撃は、61年前の真珠湾攻撃の時と同じくアメリカ世論を沸騰させるだろうからね。そして、ダブヤが望んでいる、イラク討つべしとの声が、アメリカ中から沸き起こり、イギリスも参戦してくれる。イラク侵攻など、これで簡単にできるらしいね。
飛来したのが、実は「トマホーク」でも「ALCM空中発射巡航ミサイル」でも、又はインド製であっても、攻撃されるクエート駐留のアメリカ兵やイギリス兵からすれば、そんな事まで判るはずが無い。WTCで死んだ犠牲者や遺族に、あの旅客機のパイロットが誰だったかまで判るはずが無いのと同じでね。とりあえず、「イラクの方角から」飛んで来れば、状況証拠として「十分」なのだろうね。
クエートは低開発国で外国だから、ミサイル攻撃の演出をする事は、911の旅客機を飛行させるより遥かに簡単なのだろうね。イギリス軍を、イラク侵攻に引き入れる事も、簡単になるしね。となると、今のところは、アメリカ製巡航ミサイルが米英軍を攻撃する日が、アメリカのイラク侵攻計画の「ゴーサイン」になるみたいだね。
最早、イラクの油田でも狙うしかないアメリカとその衛星諸国にとり、他にオプションも無いみたいだね。カザフ油田計画が計画倒れになったから、やはり中東でも狙うかと言う、丸で「自転車操業」の「世界戦略」だがね。となると、このイラク侵攻は、ある意味1990年8月から決まっていた、世界史の運命の通過点だね。誰も、それを避けて通る事ができない道と言う事になるね。