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(回答先: 書評 アメリカはなぜヒトラーを必要としたのか〔産経新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 20 日 22:02:20)
人が自己の利益を追求すると生じる当然の帰結ではありますね。
日本の米国支持の背後には、アメリカの国益に沿っている限り、そのパワーの後押しによる自由貿易システムが成立しますが、EU、ASEAN中国、イスラム世界がそれぞれブロック化し仮に日本が弾き出されて高い関税を一方的に要求されるようになってしまう状況を想定した時、最終的には日本の国益が損なわれるという岸的判断が働いているとしても不思議ではないですが。
>「アメリカは自分たちの利益を保護するために独裁者を後押しし、麻薬王と手を組み、過激派を育てることも厭(いと)わない。自由や民主主義といった大義の裏で国益を追求する」−。米外交政策の根本原理を探るため、若手国際ジャーナリストの著者が米国立公文書館で文書の山と格闘し、たどり着いた答えだ。
本書は、米国が第二次大戦前に独ヒトラー政権を支援した歴史から米外交史を掘り起こす。
ソ連への対抗策と欧州経済への主導権掌握のため、ドイツ財界と結んだ米財界エリートは、ヒトラーらを援助。大戦中は反戦運動をあおり、米国の大戦参加を遅らせることでドイツを助けた。
冷戦下での米国は、各地の共産主義政権転覆やソ連に「ベトナムを与える」ためにアフガン内戦を演出、国際政治の舞台裏で秘密工作を展開した。ウサマ・ビンラーディン氏は、こうした過程で米CIAが産み落としたといえるという。政治・経済・諜報(ちょうほう)のエリートらを主役にした米外交裏面史。
(菅原出著/草思社・一七〇〇円)