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(回答先: イラク大統領を権力の座から追放することは容易=反体制派[ワシントン8日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 8 月 09 日 13:34:48)
ブッシュ米政権は9日、イラクの反体制組織6派の代表を初めてワシントンに集め、「打倒フセイン会議」を催した。米政府は、反体制派同士の足の引っ張り合いに手を焼いてきたが、軍事作戦の策定と並んで「フセイン後」の青写真作りの必要に迫られ、各派の「団結」を演出した。だが、アフガニスタンのタリバーン崩壊に果たした北部同盟のような役割の再現は、期待できそうにない。
湾岸戦争の指揮官やイラク国民会議(INC)の軍事顧問を経て、ホワイトハウス入りしたダウニング氏は、「反体制派に武器を与え、米特殊部隊とともに奇襲攻撃をかけ、空爆で支援する」という攻略案をまとめたことがある。だが、「危険すぎる」との反対にあい、政権を去った。
ホア元中央軍司令官は、「亡命先の豪華なホテルからファクスを送っているだけのチャラビINC議長には安心して任せられない」と手厳しい。
イラク・イスラム革命最高評議会と二つのクルド人組織は、それぞれ1万人と数万人規模の武装兵力を抱えると言われる。それでも、「反体制派はアフガンの北部同盟より弱く、イラクの軍事力はタリバーンより強い」(バーガー前大統領補佐官)との見方が支配的だ。
米側の不満は、新体制での統治能力にも向けられている。国務省は「INCは援助資金の使い方が不明朗だ」と批判を強め、中央情報局(CIA)も同調してきた。
会議では、北部のクルド人、中部のスンニ派、南部のシーア派を想定したとみられる「連邦制」も話し合われた。INCにとどまらない幅広い関係を築きたい国務省の意向も反映しているようだ。ただ、国防総省の文民高官やチェイニー副大統領の周辺には「INCを支持の中核に据えるべきだ」との声が根強い。
会議は国務省と国防総省の両次官が主催し、「米国と反体制派は、大量破壊兵器の開発を放棄し、領土の一体性を維持する民主イラク構想を共有した」(国務省)とうたった。しかし、どの組織の支援に軸足を置くか、というフセイン後の受け皿作りにつながる議論は、肝心の米政府内部で、まだ決着していない。 (22:11)