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(回答先: 米政府、北朝鮮による挑発と非難〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 6 月 30 日 11:29:43)
【ソウル29日篠ケ瀬祐司】
韓国西海岸沖で起きた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)警備艇との銃撃戦で、韓国政府は二十九日午後、金大中大統領主宰の国家安全保障会議を緊急招集し、北朝鮮に対して謝罪と再発防止を促すことなどを決めた。
金大統領は二〇〇〇年六月の南北首脳会談を行うなど、対話により北朝鮮の譲歩を引き出す「包容(太陽)政策」をとってきたが、北朝鮮との銃撃戦で死者が出たことで、南北間の緊張が高まるのは避けられない。
金大統領は会議で、「北朝鮮警備艇が先制攻撃するなど、武力挑発行為に出たことは明白な停戦協定違反で、見過ごすことはできない」と北朝鮮側を厳しく批判。「このようなことが二度と起きないよう、軍当局がさらに徹底した態度をとらないといけない」と指示した。
韓国の通信社、聯合ニュースによると、国防省は銃撃事件を受け全軍に警戒態勢強化を指示。現場海域で操業中の漁船を退避させた。一方、人道支援団体は予定通り平壌に向かった。北朝鮮・金剛山への観光客を乗せた船も出航した。
国防省によると、現場は黄海の軍事境界線に相当する北方限界線近くの延坪島西側。二十九日午前九時五十四分ごろ、北朝鮮警備艇二隻が韓国領を約三−五キロ侵犯した。韓国の警備艇が警告したところ、同十時二十五分ごろ、北朝鮮が銃撃。韓国側も応じ、同四十六分まで銃撃戦が続いた。北朝鮮艇は同五十分、北朝鮮側海域に戻った。
銃撃で韓国兵四人が死亡、十九人が負傷、一人が行方不明になったほか、韓国の高速警備艇一隻が沈没した。北朝鮮艇も一隻の船体が炎上したが、詳しい被害状況は分かっていない。
一方、在韓国連軍司令部は同日、北朝鮮側に板門店での将官級会談の開催を要求した。北朝鮮側は「軍当局者に伝える」と答えるにとどめた。
(メモ)北方限界線
朝鮮戦争休戦協定調印後の1953年8月30日、国連軍司令部が陸上の軍事境界線を考慮して定めた黄海上の韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の境界線。99年6月にも北朝鮮警備艇が侵入を続け、同15日に韓国海軍艦艇との間で銃撃戦が発生、北朝鮮の魚雷艇1隻が沈没し、警備艇数隻が大破。北朝鮮は同年8月17日の板門店での在韓国連軍との将官級会談で、黄海の新たな境界線設定に向けた協議を要求、9月2日に北方限界線の無効を一方的に宣言した。(共同)