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06/22 09:39 米が侵攻を全面的に容認 中東政策発表さらに遅れも 外信12
【ワシントン21日共同】ブッシュ米大統領は二十一日、イスラ
エルで続発しているパレスチナ過激派のテロについて「凶暴なこと
だ。イスラエルの自衛権を全面的に容認する」と述べ、ヨルダン川
西岸のパレスチナ自治区へのイスラエル軍侵攻にあらためて理解を
示した。遊説先のフロリダ州オーランドで記者団に語った。
ブッシュ大統領は、パレスチナの「暫定政権」樹立を柱とする新
政策を発表し、パウエル米国務長官を中東に再派遣する方針を表明
するとみられているが、相次ぐテロの発生で遅れている新方針の発
表時期が、さらにずれ込む可能性が強まった。
米国務省のバウチャー報道官は二十一日の記者会見で、新政策の
発表が遅れている点について「検討している段階」と語った。ロイ
ター通信によると、米政府当局者は同日、「来週中には発表されな
いかもしれない」と述べた。
ブッシュ政権内にはテロ続発により、アラファト自治政府議長に
対する強硬論が強まっているとみられる。米政府は、暫定国家樹立
を支援する条件として、議長に効果的なテロ対策を実行するよう要
求を突き付けるとみられるが、政権内では暫定国家の樹立時期や権
限の問題も含め、最終方針は固まっていないもようだ。
(了) 020622 0938
[2002-06-22-09:39]