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(回答先: 印パ間の戦争の脅威は低減している=現地各紙[ニューデリー/イスラマバード9日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 6 月 09 日 19:19:30)
【イスラマバード春日孝之】
インドとパキスタンの軍事的緊張が、米国などの調停外交により緩和に向かいつつある。今週に予定されているラムズフェルド米国防長官の両国訪問を機に、インドが「緊張緩和措置」を講じ、当面の危機は回避される見通しだ。
両国での調停外交を終えたアーミテージ米国務副長官は8日、記者団に「緊張は和らいできた」と述べ、インドが数日以内に緊張緩和のための具体的措置を講じるだろうと明らかにした。召還した駐パキスタン大使の復帰や、カシミール地方に展開している部隊の削減などが検討されている模様だ。
副長官は最初の訪問地パキスタンでムシャラフ大統領から「イスラム武装勢力の越境を即刻かつ恒久的に阻止する」との確約を得たとインド側に伝達し、譲歩を迫った。
これを受けてインド外務省は8日、声明で「パキスタンの約束を歓迎する」と評価。さらに「その履行を慎重に検証し、適切かつ前向きに対応する」と応えた。
インドの軟化を示す、こうした反応には、いくつかの背景が指摘される。第1は、インドが求める「越境テロ」阻止のための監視体制に関し、6日付の英紙インディペンデントが、ラムズフェルド米国防長官が印パ訪問時に「カシミールへの米英合同軍派遣を提案する」と報道し、フーン英国防相がこれを追認したことが挙げられる。インドはカシミール問題を「国内問題」と位置づけ、問題解決に向けた国際社会の仲介を拒否してきた経過がある。米英軍の派遣はカシミール問題を「国際紛争」と認めることにもなり、容認できない提案だった。「越境テロ停止の明確な証拠」を求めるインドに対し、米英がインド側の主張を逆手に取り、譲歩を引き出した形だ。
また、米英などがインドに滞在する自国民に「脱出」を促したこともインドの譲歩を後押ししたようだ。インドに滞在する外国人は米国人だけで約6万にのぼる。インドは外国からの投資を含め、自国経済への影響を最小限に食い止める必要が出てきたわけだ。
一方、アーミテージ副長官は「カシミールの危機はまだ終わっていない」と警告した。実効支配線を挟んだ交戦は連日続き、印パ両軍とも臨戦態勢にある。パキスタンが約束した武装勢力の「越境攻撃」阻止を履行できるかどうかで、情勢が逆戻りする懸念もある。
>パキスタンが約束した武装勢力の「越境攻撃」阻止を履行できるかどうかで、情勢が逆戻りする懸念もある。
★結局は問題点はココの処につきます。ムシャラフ大統領が戦争を望んでいないことは確かですが、彼がイスラムゲリラをバックアップしている軍の統合情報局と、対印強硬策を求める若手将校団を本当に掌握できているのか疑問です。
また、イスラムゲリラの中にアルカイーダやらタリバンの息のかかっているグループがいるが、それを押さえる力があるのか?それができていない限り、パレスティナの自爆テロと同じで、いくら両国のトップ同士が合意しても、またテロが起きるだけで解決策にはほど遠いものになってしまいます。
テロが起これば起こるほどインドの国民世論は政府に武力行使を求めるようになります。
また米英軍が国境監視に導入されたとして、米英軍はアルカイーダやらタリバンの残党にしてみれば、格好の標的になるだけであり、アフガンでの戦闘状態がカシミールの停戦ラインにまで広がるだけのお話にならないか危惧されます。