現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 「核ミサイル2基を保有」 カシミール・イスラム過激派 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 6 月 07 日 22:32:17)
【ニューデリー7日=佐藤浅伸】
インドのフェルナンデス国防相は7日、読売新聞と単独会見し、カシミール情勢を巡って軍事的緊張が高まるパキスタンとの関係について「危機的状況では全くない。(パキスタンへの)限定攻撃の計画もない」と明言、即時開戦の可能性を否定した。一方で、パキスタンに核攻撃を受けた場合の核兵器による報復の可能性は「排除できない」と述べ、核使用に含みを持たせた。
印パの軍事緊張が一気に高まった先月14日のイスラム過激派によるテロ以降、フェルナンデス国防相が日本のメディアと会見したのは初めて。同国防相はこの中で、パキスタンのムシャラフ大統領がイスラム過激派の「越境テロ」停止を命じたとの情報は、先月末に印パ両国を訪問した英国のストロー外相から伝えられたとしながらも、「(過激派の)侵入は止まっておらず、この情報は何の意味もない」と切り捨てた。
ただ、「我々は過去6か月間、パキスタン国境沿いに軍を展開しているが、危険なことは何も起きていない。危機的状況ではない」などと述べ、しばらく情勢を見守る考えを示した。さらに「越境テロ」停止の確認には「少なくとも二週間は必要」と指摘、パキスタンからの明確な保証など一定の条件が満たされれば、「段階的に軍を撤退させる」と語った。
一方で、パキスタン側から一時、核攻撃を示唆する発言が相次いだことに関しては、「国際社会は何の非難もしていない」などと強いいら立ちも見せた。インド国防省は3日、「核兵器の使用を断固排除する」との声明を出したが、これについてフェルナンデス国防相は「(核による報復は)排除できない」と述べ、あくまで先制不使用に限るとの見方を示した。
また、来週にも印パ両国を訪問する米国のラムズフェルド国防長官が、米英軍による監視部隊のカシミール派遣を提案すると英紙が報じたことについて、「国際的な監視団の余地は全くない。カシミールはあくまで2国間問題であり、印パ両国で解決する。問題の国際化は望まない」と完全否定した。
インドのバジパイ首相が提案した、印パ両軍によるカシミール地方の実効支配線(停戦ライン)の合同パトロールについては、インド軍がパキスタン側カシミールに展開することはなく、それぞれが自国側にとどまって連絡を取り合いながら、監視するとの考えを示したうえで、パキスタン側に合同パトロールの受け入れを求めた。
(6月7日22:38)