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(回答先: パキスタンのサッタル外相が辞表提出〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 6 月 07 日 23:57:03)
【ニューデリー井田純】
米国のアーミテージ国務副長官は7日、インドを訪問、緊張の続くインド・パキスタン情勢についてバジパイ首相と会談した。アーミテージ副長官は「インド側からも戦争回避の意思が示され、緊張はやや緩和された」と述べた。一方、カシミール地方では7日も両軍の砲撃が続き、現地からの報道によると、少なくともインド側住民3人が死亡、6人が負傷した。パキスタン側でも死者が出ており、数百人の住民が避難を始めた。
インド政府はこれまで、パキスタンが「越境テロ」停止の具体的対策を取っていない、との非難を続けてきた。アーミテージ副長官は、ムシャラフ大統領が「『越境テロ』を停止する」と確約したことを伝えたが、これに対しバジパイ首相は「明確な証拠が必要」との主張を繰り返した。
「越境テロ」対策について、パキスタンは、米英軍による実効支配線の監視を求めたが、「カシミールは二国間問題」とするインド側は外国軍の直接関与を拒否。バジパイ首相が5日に示した「印パ共同の越境テロ監視」システムを「最も現実的かつ有効な対策」として提示した。インド側はこの中で、印パ共同監視で得た情報を共有する形で、米国を含む国際社会の関与を認める提案を行った。
米国の調停は、武力衝突回避を図る一方で、「越境テロ」問題に関する監視システムなどについて、印パ双方の妥協点を探ることが焦点になるとみられる。