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【ワシントン3日=永田和男】
アーミテージ米国務副長官は3日CNNテレビに出演し、インド・パキスタン間の緊張で懸念される核兵器使用の可能性について、「心の片隅にとどめておかなければならないことだ」と述べ、完全に排除できないとの認識を示した。
アーミテージ副長官は、パキスタンのムシャラフ大統領が核兵器使用に否定的な発言をしていることを取り上げて「事態を鎮静化させようとするもので評価できる」と歓迎しつつも、「問題はいったん双方で激しい応酬が始まれば、理性や論理は消えうせてしまいかねないことだ」と述べ、核戦争阻止には双方の対立激化を急いでくい止める必要があると力説した。副長官は4日にワシントンを出発、6日にムシャラフ大統領、7日にはインドのバジパイ首相と会談して双方に自制を求める。
訪問で両国に対し行う働きかけの内容として副長官は、「ムシャラフ大統領は過激派のインド側支配地域侵入をやめさせたと表明しており、これを確かめたい。その上でインドにも、パキスタン側に見える形で、(軍事力展開を)段階的に縮小する措置を取らせたい」と述べ、緊張緩和にはまずムシャラフ氏の行動がカギを握ると指摘した。
またロシアのプーチン大統領による調停努力について、「(プーチン、ムシャラフ、バジパイの)3者会談の予定はないと理解している。今はまだ、調停に取り組める段階ではなく、理性的、論理的に双方の熱を冷まして行く段階だ」と述べ、アルマトイでの「アジア相互協力信頼醸成措置会議」における印パ首脳会談実現は困難との見方を示した。
(6月4日14:24)