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【ニューデリー支局21日】
インドのバジパイ首相は21日、今月14日に発生したイスラム過激派の襲撃で、34人が死亡したジャム・カシミール州に到着した。バジパイ首相の同州訪問は極めて異例で、インド政府が事態を深刻に受け止めていることを示している。首相は3日間の滞在中、事件のあった村や前線基地を視察するほか、滞在中に国民向けにテレビを通し、過激派対策について何らかの演説を行う見通しだ。
インド、パキスタン両軍は21日も、領有権を巡って係争中のカシミール地方の停戦ラインを挟んで激しい砲撃戦などを展開し、ロイター通信によると、インド側で住民3人と兵士1人の計4人が死亡。パキスタン側でも住民1人が死亡した。
インド軍報道官が21日、ロイター通信に語ったところによると、同国政府は今年2月末に同国西部グジャラート州で起きた暴動鎮圧のために展開中の兵士約1300人をパキスタンとの国境地帯に移動させる方針を決めるなど、両国関係は緊迫の度を強めている。インド政府はパキスタンが過激派を支援していると見ている。
(5月21日23:42)