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CIAが6日にアフガンのヘクマチアル元首相をカブール近郊でミサイルで暗殺しようとして失敗したねと報じられましたが、先日来、引用している「アメリカの崩壊と最期」によると、最近の同国内での米軍や暫定行政機構軍へのゲリラの一部は、タリバン・アルカイダ軍ではなく、ヘクマチアル派だそうです。また、イランがこれを支援しており、旧ヘクマチアル派がイランからパキスタンに越境するのを黙認、イラン軍のゲリラ戦専門家や諜報要員も送り込んでいるそうです。
言うまでもなく、ヘクマチアル派は、タリバンが登場するまでは、ムジャヒディン各派のうち、パキスタンが最もテコ入れしていたセクトです。タリバン台頭後は、かなりの兵力はタリバン軍に流入、ヘクマチアル自身はイランに亡命していました。ヘクマチアルは反米志向が依然として強いようですので、米軍を攻撃するのも分かりますが、イランとの提携はどうしてでしょうか。イランはハザラ人や、イスマイル・ハーン派も応援していた筈で、また、ややこしい事情で支援相手を見直しているのでしょうか。それとも、ダブヤに「悪の枢軸」などと言われて頭に来て、反カルザイ派全部を応援しているのでしょうか。日本の戦国時代さながらに、なかなか読みにくく複雑な駆け引きが依然として続いているようです。