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【カイロ小倉孝保】米国、ロシア、欧州連合(EU)、国連の4者協議で決まった今夏の中東和平国際会議について、アラブ側から「イスラエルがパレスチナ自治区から撤退するまでは出席できない」との声が相次いでいる。会議がイスラエル、米国主導で開かれることをけん制する動きだ。
マーヘル・エジプト外相は4日、エジプトが出席する条件として、イスラエル軍が最近数週間に占領した自治区から撤退する▽レバノン、シリアの参加を認める――などをあげた。また、アラブ連盟(本部・カイロ)のムーサ事務局長も「イスラエル軍が自治区から撤退しなければ、アラブ諸国は和平会議に出席できない」と述べた。
シャロン・イスラエル首相は先に、アラブ穏健派諸国だけが出席する和平会議の開催を提唱。マーヘル外相がレバノン、シリアの参加を特に要求したのは、今回予定されている中東和平国際会議がアラブの分断を狙ったものになるのを警戒したためだ。
[毎日新聞5月5日] ( 2002-05-05-23:06 )