(回答先: ミラノ小型機衝突(新聞総合スレッド1) 投稿者 えーてる 日時 2002 年 4 月 19 日 11:44:53)
【ミラノ(イタリア北部)大木俊治】ミラノ中心部の30階建てビルへの小型機衝突は自殺なのか事故なのか。捜査は決め手を欠き、原因をめぐる謎は深まるばかりだ。
イタリア各紙の報道によると、操縦士のジーノ・ファズーロさん(67)はイタリア南部カゼルタ生まれ。高校卒業後、スイス南部に移住し、電気器具修理などの仕事を始めた。その後、操縦士の資格を取って小型機を使った「空のタクシー」会社を始めた。飛行歴26年のベテランで信頼も厚かったという。
自殺説を最初に報じたのは、19日付「レプブリカ」紙。ファズーロさんが個人金融の仕事もしており、最近「ある連中に全財産100万ドルを巻き上げられた」と嘆いていたと伝えた。しかしその後、自殺説を否定する親友らの証言が続出。同紙に「自殺説」を語った息子も証言を撤回した。
事故説の根拠は事故直前の管制官とのやり取りで、ファズーロさんが「(着陸用の)車輪がおりない」と語ったことなどだ。しかし、ベテラン飛行士なら大きなトラブルではない。さらに、なぜ飛行禁止の市街地を低空飛行し、高層ビルの真ん中に突っ込んだのかという謎は残ったままだ。
19日付「コリエレ・デラ・セラ」紙は「彼はコレステロール値が高かったから心臓発作ではないか」との、おいの談話を紹介。ミラノ市警のアンジェリス副本部長は毎日新聞の取材に「本人の健康上の問題に機体トラブルが加わったのではないか」と語ったが、真相解明には相当の時間がかかるとの見通しも付け加えた。(毎日新聞)
[4月20日13時30分更新]