(回答先: ヨーロッパで“密かに”進む「反イスラム」世論形成 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 18 日 19:30:06)
EU内で、域外起源の「イスラム」とモスレム敵視がはびこっているのは否定できないだろうね。特に、チュニジア事件を「アルカイダ」と結び付ける発表をしているドイツ政府とその情報機関の動静が興味深いね。チュニジアでは、外国の情報機関がテロ事件を引き起こしても、密かに撤収するのは容易らしいしね。
ドイツでもフランスでも、もともとイスラム系市民は多いね。フランスは、ついこの間までアルジェリアを支配していて、マグレブ系市民も多い。ドイツは、ついこの間までトルコ人の労働者を大量に導入していて、トルコ系市民も多い。それを敵視する「スキンヘッド」集団の事件も多い。
これらの政府にとって、アフリカ系やトルコ系の市民は、自国民であっても、「内なる敵」だね。石油のための戦争を続けるのにも、これら「内なるイスラム」市民は、国論を二分するだけの存在感を持っている。それを恐れれば、イスラム蔑視を推進しようとするだろう。
これは、日本のマスメディアが朝鮮系市民を蔑視したり危険視したりする風潮を広めているのと同じなのだね。「内なる敵」を牽制するのは、この世界戦争情況で自然に生まれる動きだ。日本のメディアには、この例外に当るものは無い情況で、それだけ危険な風潮を生み出すのだがね。
メディアの中でも、「マスコミ」メディアを批判する立場を取っているジャーナリストや情報誌が、自ら危険な思想を共有している場合はより危険だろうね。撃沈された中国漁船を北朝鮮スパイ船と報道した著名な『噂の真相』では、その社主が左翼内党派争いから反「北」の立場をとっているらしいね。著名な木村愛二も、ここ阿修羅様でのメッセージからして、日本近代の国家主義思想を共有しているらしいね。国家主義の尖兵である防大と東大の出身である事からすれば、それも理解できなくは無いがね。
「外国嫌い」という、この手の囚われた思想を持つと、この世界戦争情況の中では、いともた易く「国家」の先兵として利用される。その挙句には、名声も富も失うのだね。囚われた思想の持ち主は、いずれ暴力国家のプロパガンダに利用されるのが落ちだという事は、十分な注意が必要だろうね。