(回答先: 米長官、調停打ち切りへ〜PLO援助停止も示唆〔東京新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 17 日 12:20:16)
11日にエルサレム入りしてパレスチナ問題の調停を続けていたパウエル米国務長官は16日、現地での調停工作を打ち切って17日にカイロ経由で帰国することを正式に決めた。
国務長官は17日にパレスチナ自治政府のアラファト議長と2回目の会談を行い、停戦実現に向けて最終的な交渉に臨むが、停戦合意は困難との見方が強まっている。
AP通信は16日、自治政府による最大限のテロ対策をうたった米、自治政府の共同声明案をめぐり、両者間で続いていた協議が決裂したと報じた。ブッシュ米大統領は同日、パレスチナ解放機構(PLO)への米援助を今後、6カ月間継続するが、テロ取り締まり状況によっては支援停止もあり得ると発表した。
今回の調停で長官は、イスラエルのシャロン首相と3回、パレスチナ自治政府のアラファト議長とも協議を重ねた。両者は、パレスチナ和平会議の国際会議開催を受け入れる方針だが、停戦合意をめぐる双方の溝を埋めるに至っていない。
米政府は、閣僚級レベルの国際会議を開催する準備を進めている。会議には欧州連合(EU)や国連の参加も検討されている。
イスラエルのギシン首相報道官は16日、国務長官と首相との一連の会談で、国際会議を早ければ6月に米国で開催する案の提示を受けたことを明らかにした。
国務長官は今月7日にワシントンを出発、エジプト、モロッコ、スペインを訪問。11日にイスラエル入りしてからは、日帰りでレバノン、シリアを急きょ訪問するなどパレスチナ停戦に向けて精力的な外交を展開した。
17日にアラファト議長との会談後、カイロに立ち寄り、エジプトのムバラク大統領と会談。帰国の途に就く。(共同)