カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは15日、昨年9月の米中枢同時テロ事件の黒幕とされるテロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン氏が、ザワヒリ副官とともに写ったビデオ映像の一部を報じた。
同テレビは、ビデオの中でザワヒリ副官が組織の事件への関与を事実上、認めたと報じた。ビデオ全編は17日に放映される。
ビデオにはこのほか、テロ実行犯19人の1人であるサウジアラビア人の若者が、事件の数カ月前に「遺言」として残した映像も含まれている。
アルジャジーラは、この「遺言」が撮影されたのは事件の数カ月前だとしているが、同テレビが入手したのはごく最近だという。ビンラーディン氏らの映像がいつ撮影されたかについては明らかでない。
15日に放映された映像によると、ビンラーディン氏と並んで座ったザワヒリ副官は「この偉大な勝利はわれわれの頭脳ではなく、神のおかげだ。19人の若者が、神のため率先して自らの命をささげたため今日の勝利がある」などと述べた。
遺言を残したのはサウジアラビア人のアハメド・アルガムディ容疑者。同容疑者は、頭に中東地域独特の白地に紺色の模様が入った布を巻き、「今日、われわれは米国人の国で米国人を殺す。私は自分を神への殉教者とみなす」などと述べた。(共同)