(回答先: ベネズエラ軍首脳ら処分へ チャベス氏は職務に復帰 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 4 月 15 日 18:52:19)
04/15 14:52 メディアは異様な沈黙 大統領府前はお祭りムード 外信53
【カラカス15日共同】ベネズエラの事実上のクーデターが失敗
、チャベス大統領が復帰したカラカスの大統領府前には十四日、国
旗を持った支持者が集まり、お祭りムードに浸った。しかし軒並み
反チャベスの姿勢の地元テレビはこの様子を報道せず、主要紙は同
日、休刊。異様な事態に国民は困惑している。
「きのうは(大統領が拘束されたと伝えられた)陸軍基地の前で
終日解放を待っていた。今日は元気な姿に接し幸せ」。会社員のボ
ニー・イバラさん(25)は、大統領のトレードマークの赤いベレ
ー帽をかぶり、晴れ晴れとした表情。大統領はヘリコプターで大統
領府上空を旋回、支持者の歓呼に応えた。
「クーデターは、石油輸出国機構(OPEC)を根城に米国を『
覇権主義』と非難し続けるチャベスを引きずり降ろそうという米国
の陰謀だ。大統領は庶民を心から気遣っており、神が授けた正直者
なんだ」。販売店員オマル・マグブさん(48)にとって、政権復
帰は「神の奇跡」だ。
ところが地元の大手民放テレビRCTVやグロボビシオンなどは
、大統領の復帰前後から政局報道を中断。チャベス支持者が放送局
に押しかける騒ぎもあり、記者は身の安全が保証されないとして現
場取材も控えている。
新聞記者出身のランヘル国防相は「テレビは『政権交代』の虚構
にくみしたばかりでなく、四十八時間も沈黙を続けている」と批判
した。
大統領と、国営放送を除くマスコミは今や犬猿の仲だ。主要紙ナ
シオナルが三月、貧困地区では少数派のチャベス批判の声を「誇大
報道」したのに大統領は激怒。さらにゼネスト報道をめぐる民放の
一方的な報道に対抗し、放送中止処分にまで踏み切った。
「マスコミが混乱助長の元凶」―。官庁街の壁にはこんな殴り書
きも。イバラさんは「米CNNやコロンビアのカラコルなど外国メ
ディアの中立報道に感謝する」と強調した。
(了) 020415 1452
[2002-04-15-14:52]