04/15 10:39 ベネズエラ軍首脳ら処分へ チャベス氏は職務に復帰 外信28
【カラカス14日共同】ベネズエラの軍首脳部の事実上のクーデ
ターによる拘束から解放されたウゴ・チャベス大統領は十四日、大
統領府で職務に復帰した。ロドリゲス内務法務相は「国家を内戦の
危機に陥れた(クーデターの首謀者の)軍首脳らは法の前に責任を
取ることになる」としており、バスケス陸軍司令官らは処分される
見通し。
内務法務相はチャベス氏と同じく、警備隊が十一日に反チャベス
のデモの参加者に発砲し死者が出た責任を問われ、政権転覆を画策
した軍部に拘束されたが、解放されて職務に復帰した。
消防当局によると、ゼネストから発展した十一日以降の騒乱・政
変で、死者は四十一人、負傷者は約三百人余に上った。
軍首脳部によって経団連会長から暫定大統領に担ぎ出されたカル
モナ氏は、十三日午後から拘束されており、家族らが教会関係者に
救済の仲介を求めた。大統領は「拘束下でも外部との連絡は保証さ
れている」と語った。
チャベス大統領は、ゼネストの発端となった基幹産業の国営ベネ
ズエラ石油(PDVSA)の役員人事問題について、自ら送り込ん
だパラ総裁はじめ幹部の退陣を受け入れると語り、経営陣を再構築
する考えを示した。同社の原油積み出し作業は十四日正常に戻り、
生産も順次再開される見通し。
(了) 020415 1038
[2002-04-15-10:39]