ベネズエラの軍首脳部による事実上のクーデターで大統領の座を追われ、拘束されていたウゴ・チャベス氏が14日未明、拘束を解かれ、大統領府に戻った。政権に復帰するとみられる。
軍の後押しで12日に暫定大統領に就任したカルモナ氏は、国内のチャベス支持者の激しい抗議に加え、中南米諸国からの圧力を受けて13日夜に辞任。軍主導の政権転覆劇は失敗し、二日間にわたる政変は収束に向かう見通しとなった。
チャベス氏はカラカスの大統領府にヘリコプターで降り立ち、数千人の支持者の歓呼に応えた。米CNNに対し「(貧困解消などの)平和的革命は誰にも止められない。支援してくれた世界の人々に謝辞を送りたい」と語った。
カルモナ氏らは身柄を拘束されたもよう。(カラカス共同)