(回答先: アラファト議長、テロを非難〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 13 日 23:45:39)
イスラエル放送などによると、パレスチナ自治政府のアラファト議長は13日、「イスラエルとパレスチナの市民に対するすべてのテロを強く非難する」との声明を発表した。
声明は、アラビア語で「特に昨日エルサレムで起きテロを非難する」と強調した。テロ非難はイスラエル訪問中のパウエル米国務長官が12日の自爆テロ発生後、議長に対し会談実施の条件として求めていた。延期されている長官と議長の会談は早ければ14日にも実現する方向で動きだすことになった。
一方、国務長官は13日、エルサレムで赤十字国際委員会(ICRC)や国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)らの関係者と会談後に声明を発表し、軍の侵攻によりパレスチナ自治区ジェニンなどで起きている人権問題に懸念を表明した。
声明で「イスラエルに国際的な人道主義の原則を尊重するよう求める」と述べ、軍事行動を可能な限り抑制し、一般市民に危害を加えないよう呼び掛けた。また援助団体などが負傷者搬送で自治区内を自由に移動できるよう協力を求めた。
一方、イスラエル放送などによると、軍は13日、新たにジェニン近郊など6カ所の町と村に侵攻、作戦を拡大した。軍は西岸各地でパレスチナ過激派の捜索を続け約40人を拘束した。各地で小規模の戦闘が起きたが死傷者は不明。11日に侵攻したヘブロン近郊のダハリヤ村からは撤退した。
軍はナブルス近郊で13日、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装組織「アルアクサの殉教者旅団」幹部を逮捕した。幹部は今年1月にエルサレムで起きた自爆テロに関与したとみられている。(共同)