【エルサレム海保真人】
イスラエルは13日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンに近いアラベ、ビルキンなど3つの町村に軍部隊を侵攻させた。パウエル米国務長官の調停にもかかわらず、軍事作戦の継続を行動で示した形だ。
パレスチナ側の情報によると、アラベには60台の軍車両が侵攻し、住民は外出禁止を強制された。ビルキンなどにも外出禁止令が出された。
イスラエル軍はこのほか指名手配中のパレスチナ人活動家の摘発を進め、アラファト議長の支持基盤であるファタハ系の軍事部門「アルアクサ殉教者団」の大物幹部らを逮捕した。
同殉教者団は12日のエルサレムの自爆テロで犯行声明を出している。
一方、パウエル長官は13日、エルサレムで現地のキリスト教指導者らと会談、午後は国際赤十字委員会や国連の関係者と会い、パレスチナ自治区での人道問題について意見交換する予定だ。