(回答先: パレスチナ:ジェニンの大量死傷者 米国務長官の仲介に影響[毎日新聞4月12日] ( 2002-04-12-20:46 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 12 日 21:06:02)
【エルサレム岸本卓也】
イスラエル軍報道官は12日朝、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ジェニンの難民キャンプでの過激派掃討作戦で「パレスチナ人数百人が死傷した」と公式に認めた。イスラエル側は「戦闘での死者」と発表しているが、パレスチナ自治政府側は「虐殺」を主張し、国連に調査団派遣を要請した。一連の衝突収拾に向け、パウエル米国務長官が本格仲介に乗り出した矢先だけに、虐殺疑惑が交渉の行方を左右しかねい情勢だ。
3日に始まった同軍侵攻に伴い、パレスチナ人武装集団との戦闘が連日続き、軍幹部は12日、パレスチナ人死者数を「約200人」と推定、パレスチナ筋も「150人以上」と言っている。だが、正確な犠牲者数は分かっていない。
イスラエル軍は、ジェニンの難民キャンプを自爆テロ関与した疑いがあるイスラム原理主義組織「イスラム聖戦」をはじめとする過激派の重要拠点とみて、大量の戦車や兵士を投入して徹底した掃討作戦を展開していた。同難民キャンプでは武装したパレスチナ人が各拠点でろう城し、9日には過激派の仕掛けた爆弾で兵士13人が死亡するなど、今回のイスラエル軍の「守りの壁」作戦で最大の激戦地となっていたが、軍は11日、「ジェニンを制圧した」と発表し、数百人の死者の身元確認や埋葬作業に入ったという。
虐殺疑惑に対してイスラエル軍は「一般市民を戦闘に巻き込む虐殺行為をするつもりならば、空爆した方がイスラエル兵の被害も少なくてすむ。武装勢力を確認しながら地上戦を行ったための犠牲者だ」と主張している。