【エルサレム11日共同】
イスラエル放送によると、同国のシャロン首相は11日、警察部隊を前に演説し、ヨルダン川西岸の主要都市ラマラ、ベツレヘム、ナブルス、ジェニンからの軍撤退について「テロリスト」が降伏するまで実施しないと表明した。
また、この4都市から撤退後も、軍は包囲を続け、テロの動きなどがあれば必要に応じて再侵攻すると言明した。シャロン首相はこうした立場を米国に明確に伝えたとも語った。これに対し、パレスチナ側が強く反発するのは必至だ。
軍は同日未明、9日に部隊を撤退させたばかりの西岸トルカレムに、戦車や装甲車で再侵攻。自爆テロ計画の疑いで女性(24)を逮捕した後、撤退したが、市を包囲し封鎖を続けている。