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Re: ユダヤ人の起源は2500年前くらいでしょう 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 05 日 20:22:58:

(回答先: ユダヤの起源は4000年前 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2002 年 4 月 05 日 17:55:33)

ビルダーバーグさん、こんばんわ。


ユダヤ人とは何かという問題になりますが、やはり「ユダヤ教徒」のことであると言うしかないと考えています。

そうなると、ユダヤ教の聖典である「旧約聖書」の編纂時期に焦点を当てる必要があります。

聖書学者の間では、「旧約聖書」は、新バビロニア王国の滅亡で「バビロンの捕囚」から解放されたB.C.537年以降からB.C.300年頃にかけて編纂されたと言われているので、同じ頃にそういう“意識”を持つ人々=ユダヤ人も生まれたと考えるのが素直だと思います。(「旧約聖書」の内容に基づいて、それ以前の歴史をそのまま事実として考えるのは性急すぎます)

「旧約聖書」の創世記は、アダムとエヴァの話やノアの洪水の話も含めて多くが、シュメール時代から語り継がれている神話の焼き直しであるという説が的を得ていると思っています。
シュメール神話とバビロニアの宗教を基礎にして生まれたのが、「旧約聖書」であり「ユダヤ教」だと思っています。
そして、バビロニアの宗教は、セム系諸種族に幅広く浸透し、地理的にも、とりわけフェニキアを通じて地中海沿岸に広く普及していきました。
カルタゴを含むフェニキアが、ユダヤ教そのものを信仰していたかどうかは明確ではありませんが、フェニキア滅亡後のフェニキア植民市がユダヤ人都市となったことや祭祀の内容から、ユダヤ教と非常に近いものであったことは推測できます。


>アラム語はイエスも喋っていた、といわれており、ヘブライ語のルーツともいわれて
>います。

イエス実在説を採っていませんが、「新約聖書」のイエスは、時代的にみれば、アラム語をしゃべっていたでしょうね。

A.D.70〜100年頃ローマに滞在し「ユダヤ戦記」などを記述した元ユダヤ教祭司のヨセフスによれば、ヘブライ語の方が歴史的に古く、そのなかでアラム語が日常語として使われ始め、その後アラム語が文語としても使われるようになったそうです。
このような経緯から、聖書は、アラム語とギリシャ語のものしかないようです。

近代ヘブライ語は、シオニストが「イスラエル建国」後に復活させたものです。


>出エジプト記は、ご承知のように、モーゼにひきいられたユダヤ人が紅海を渡って

「旧約聖書」の英語訳や日本語訳には紅海と書いていますが、原典には紅海という明示的な記述はないようです。たぶんそうだろうと勝手に推測して紅海になっているようです。


>今のイスラエル国民を再びダイアスポラせるのも現実的とは思えません。

“ダイアスポラ”自体が、自らの悲劇性を主張するプロパガンダだと思っています。

フェニキアやユダヤ人を考えてわかるように、遊牧民から始まり、商業も営むようになった人たちは、農耕民族とは異なり、よりよい条件を求めて移動するものです。

「バビロンの捕囚」から解放されても、バビロンに商業権益を確立していた人たちは、故郷に帰ることを拒絶したくらいです。(米国や欧州諸国にいるユダヤ人も、あなたたちの故国はイスラエルなのだから帰りなさいと言っても、ほとんどの人が拒絶するでしょう)

もちろん、パレスチナ強奪後に農耕や商業に従事する(ユダヤ)人も多くいましたが、彼らは、「バビロンの捕囚」にはならずに、そのまま事業を続けていたのです。
「バビロンの捕囚」になったのは、祭司階級や統治者という支配階層だけであり、商業や農耕を営んでいた一般人はそのまま事業を継続し、納税先だけがバビロニアに変わったのです。

シオニストが他の共同体から土地を強奪した上に国家まで形成したのですから、強奪相手(パレスチナ人)から攻撃されるのは当然です。そして、そのような不安定な状況がイヤだったり、負けたら(内部崩壊を含む)、パレスチナ人の統治ルールのなかで残るか、“ダイアスポラ”になるかのいずれしかありません。

シオニストにこれまでの暴虐を許した英国と米国は、そのような結果発生した“ダイアスポラ”の移住を認める義務があります。


>どうやら、イラク攻撃で頭がいっぱいだったダブヤも、重い腰を上げ始めたようです
>が、皮肉っぽくいえば、パレスチナ問題がこじれればこじれるほど、米のイラク攻撃
>の抑止力になるわけで、シャロン・フセイン連合(もちろん。冗談ですが)と勘ぐれ
>ないこともない。

昨日のブッシュ発言は、パレスチナ問題を解決しようとするものとは思えません。(ことさら、予定の行動と言うつもりもありませんが)
しかも、西岸地区の未侵攻都市がエリコだけという状況になってからの「介入声明」は大笑いです。(もちろん、シャロン政権には事前に声明の内容を伝達済み:ABCニュース)
また、パウエル国務長官が行かなくても、ジニ特使はずっとイスラエルに滞在しています。(パウエル国務長官が行くまでの間にエリコも占領されたら、パレスチナの敗戦処理を行うために行くようなものです)

日本のメディアは、「イスラエル軍に即時撤退を要請」を中心に報道していますが、「イスラエルの軍事行動は正当なものである」・「責任はテロを防止できなかったアラファト議長にある」・「アラブ諸国とアラファト議長は自爆テロなどをテロだと認め非難し、テロを停止させなければならない」という内容と一体のものです。

ブッシュ政権の条件で「合意」ができるのは難しい(アラブ諸国の自爆テロなどに対する条件で)と考えていますが、“合意”ができないまま、イスラエル軍が“一方的に”撤退するとします。
(アラファト議長はできもしない条件を呑んで合意するかもしれません。しかし、治安部隊が残されていてもテロを防止することはできないのに、治安部隊さえ根こそぎ捕虜になっている状況ではなおのこと防止することなんかできません。アラファト議長が「テロの防止」を約束したら、イスラエルや米国のエージェントだという証です)

合意ができたとしても、長年にわたってシオニストの非道に怒りを抱き続けている人、この間家族や知り合いがイスラエル軍に虐殺されて激しい憎悪を抱いている人、ただでさえ貧困に喘いでいるのに家や自動車を壊されたり室内をめちゃくちゃにされて怒っている人などが数多くいます。
“イスラエル領内”に入って攻撃は難しいとしても、命をかければ、パレスチナ自治区にある入植地には攻撃を仕掛けることはなんとかできます。

そうなれば、イスラエル軍は再度自治区に侵攻して攻撃を仕掛けることになるでしょう。「合意」があればなおのこと、「合意」はなくても、イスラエルがブッシュ提案を一方的に受け入れて撤退していれば、イスラエル軍の再侵攻に対する国際世論の見方も今とは違ったものになるでしょう。

さらには、ブッシュ政権までもが、パレスチナの攻撃をイラクやイランなどが支援していると何らかの“証拠”を示し、「中東和平をぶち壊したテロリスト支援者」としてそれらの国に攻撃を仕掛ける根拠にする可能性すらあるでしょう。
ブッシュ政権の介入や条件を好ましいものとして喧伝しているメディアも、「悪いのはパレスチナであり、アラファトであり、アラブ諸国である」と声高に主張するでしょう。

ブッシュ政権そのものがパレスチナ問題に介入することに危険性を感じるし、今回提示されている条件で介入することにはまったくもって反対です。

現在のイスラエル軍による虐殺状況を終わらせるためには、U.N.が米国以外の国々からなる部隊を編成し、介入するしかないと思います。

根本的な解決は、1947年のU.N.決議案を取り消し、パレスチナ全域をパレスチナルールで統治することしかないと考えています。
しかし、現在のU.N.や「文明諸国」がそのような道を選択するとは思えませんので、イスラエル国民がそのような選択するまで、パレスチナ人は戦いを続けるしかないのかもしれません。

イスラエル国民の多数が「もうこんな状態の国家で生活するのはゴメンだ」と思うまで、パレスチナ人が追い詰めなければ問題は解決しないのかなあと思っています。

そして、そう遠くない時期に、シオニスト国家「イスラエル」は消えていくことになると確信しています。


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