東京都千代田区の日比谷公園で30日午後6時半ごろ、神奈川県大和市の男性(54)が全身やけどで死亡した。警視庁の調べで、男性は日本赤軍の支援者で、国内でのパレスチナ問題に関する運動の中心的存在だったことが分かり、灯油をかぶった焼身自殺とみて動機に関心を寄せている。
関係者らによると、日比谷公園は、昨年男性が中心となってパレスチナ爆撃に抗議し、ハンガーストライキをした場所だった。30日はパレスチナの反イスラエル抵抗運動の記念日「土地の日」でもあり、同日午後6時半からは都内で「土地の日連帯集会」が開かれた。
現場にあったメモには「(故郷の)能代の海はシオン(エルサレムの古い呼び名)に通じている」などと書かれたメモが残されていたという。
動機は不明な点が多いが、親交があった元日本赤軍の足立正生さんは「パレスチナ問題を問いつめ、計画的に自殺したのではないか」と話した。
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