04/01 06:04 パレスチナ情勢が緊急議題 イスラム諸国テロ特別会 外信02
【クアラルンプール1日共同】イスラム諸国会議機構(OIC)
のテロ問題に関する特別外相会合が一日、マレーシアのクアラルン
プール近郊で三日間の日程で始まる。イスラエルによるアラファト
自治政府議長の監禁などで危機が深まるパレスチナ情勢が、緊急の
中心議題となりそうだ。
会合はテロとイスラム教を短絡的に結びつける風潮の打破や、パ
レスチナ問題や貧困といったテロの根源などについて話し合い、最
終日にテロに関するクアラルンプール宣言を採択する予定。パレス
チナ情勢の悪化を受け、同宣言とは別に個別の声明を発表する可能
性もある。
パレスチナ解放機構(PLO)のカドウミ政治局長は同会合で、
イスラエルに対する経済制裁の実施を呼び掛けるとともに、イスラ
エルの行動をやめさせるよう米国に働きかけることをOIC各国に
訴える見通し。
「イスラエルの行為は国家テロ」(議長国マレーシアのサイドハ
ミド外相)との認識から、討議ではイスラエルや米国を強く非難す
る声が各国から上がりそうだ。
OICには五十カ国以上が加盟している。
(了) 020401 0604
[2002-04-01-06:04]