イスラエル北部ハイファのレストランで31日午後(日本時間同夜)、パレスチナ人による自爆テロとみられる爆発でレストランが大破、イスラエルのテレビによると犯人1人を含み少なくとも14人が死亡、30人が負傷した。パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスが犯行声明を出した。
30日夜にはテルアビブ中心街の喫茶店でも自爆テロがあり、犯人のパレスチナ人の男1人が死亡、市民約30人が負傷した。パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装組織が犯行声明を出した。
いずれもヨルダン川西岸ラマラのパレスチナ自治政府議長府の占拠など、イスラエルの強圧的な政策に対する報復テロとみられる。
30日には国連安全保障理事会がイスラエル軍の撤退とイスラエル、パレスチナ間の停戦を求める決議を採択したばかり。国際社会の要請をよそに、暴力の連鎖は悪化する一方だ。
大破したハイファのレストランはイスラエルでも最大のショッピングセンターの近くにあり、事件当時、多数の客がいたという。
テルアビブの現場は夜も人通りが多い繁華街で、喫茶店内は満員だった。
イスラエルでは27日にも、地中海岸のネタニヤのホテルで犯人1人を含む23人が死亡する自爆テロがあった。(共同)