(回答先: イスラエルは即時撤退を、川口外相が談話発表〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 3 月 30 日 23:17:01)
イスラエル軍は30日までに、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラにある自治政府議長府の建物を、アラファト議長の執務室と自宅部分などを除きほぼ制圧した。
AP通信によると、軍は日没後、発電機を破壊して電気の供給を停止、電話線も切断。議長は3階建て建物の2階部分の数室に監禁状態となり、動きが取れないままだ。
イスラエルは、最大限の圧力を加えて議長を自治区から追放し、パレスチナ指導部の交代を狙っているとの観測が強まっており、イスラエルのシャロン政権が今後、議長をどのように処遇するかが大きな焦点となっている。
議長府からは、アブルデイナ議長報道官と警護隊員数人以外は軍の命令で退去。議長は携帯電話で外部と連絡をとっているという。
イスラエル軍戦車部隊は30日朝までに西岸の自治区ベイトジャラに侵攻を開始、一部でパレスチナ側と銃撃戦が起きているとの目撃情報もある。さらに別の戦車部隊がエルサレム南方のベツレヘムに迫るなど、イスラエルは西岸の他地域にも軍事作戦を拡大させつつあるもようだ。
イスラエル軍放送によると、29日に閣議決定された予備役2万人の招集は湾岸戦争直前の1990年以来の規模という。
シャロン首相は29日未明、電話会談したパウエル米国務長官に「議長に危害を加えたり、拘束したりはしない」と言明。同日開かれた右派政党リクードの会合で、軍の作戦は「何週間もかかる」と言明した。(共同)