9。11アタック謀略説の検証を続けたい。本当は「ビルダーバーグ」などという大げさなハンドルネヘームをつけている以上、ビッグリンカーでなければ知り得ない極秘情報を披露できればいいのだが、名前とは裏腹の一介の庶民ゆえ、そうはいかない。(もっともビッグリンカーが極秘情報を披露するはずもないか・=笑=)。
@オサマビンラディンはCIAのエージェント説――仮説としての面白さはピカいち。米国が(表面上は)抹殺したくてしかたがないオサマがエージェントだとすると、9.11アタック以降の全ての事象が、写真の「ポジとネガ」のようにひっくり返るからだ。世界は謀略によって動いていることになる。
では、いったいいつからエージェントだったのか。旧ソ連へのジハード戦以来ずっとなのか。となると、アルカイダの仕業といわれている95年のエチオピアでのムバニク・エジプト大統領暗殺未遂事件や、サウジアラビアでのホバルタワー爆破事件、ソマリアでの米兵襲撃事件、イエメン沖での米駆逐艦体当たり攻撃事件も”やらせ”なのか。クリントン時代の、「イエメン・アタック」への報復としてのすーだん、アフガンへのクルージングミサイル攻撃は何なのか。うまい説明が見つからない。せいぜい「長期的な反米行動を続けることで、イスラミストの危険性を、米国民に認識させ、反テロ戦争の正当性を米国民に納得させるため」と言う程度のロジックしか、思いつかない。米権力者は10年以上も前から、「反テロ戦争開始のための”布石”」をオサマに打たせていたのか。そして、反テロ戦争は、軍拡による米国の産軍複合体の発展のために企画れたのか。ちょっと無理な想定となる。
A9.11アタックは全て米の秘密部隊の犯行説――ハイジャック機はすべて無線で外部からコントロールされ、WTCやどDにぶつけられたのか。゜WTCの内部には、爆薬も仕掛けられ、ハイジャック機激突と同時に爆破されたのか。DODはミサイル、爆薬で破壊されたのかも知れない。――ではなぜ、この犯行がアルカイダ、具体的には、モハメド・アタらのせいにしたのか。ヒズボラでも、イラク情報部の犯行でもよかったのではないか。アタらはハイジャック機には、乗っておらず、名前をつかわれただけなのか。どこかに米諜報機関の手で監禁でもされているのか――いずれにせよ、米国の”やらせ”だとしてーたら、アルカイダを実行グループに仕立て上げた動機がうまく説明できない。オサマがCIAのエージェントで、何らかの取引きと引き替えに、アルカイダを実行犯グループとして名前をだすことをOKしていた、といった想定しか思い浮かばない。アルカイダを実行犯とすることは、アフガンに対する”報復攻撃”を正当化するため、というロジックになるが、となると、パイプライン利権や天然ガス、中央アジアの石油利権狙い、ということか。そう主張している人もかなりいるようだが、エネルギー利権をケットするためにしては”仕掛け”が大き過ぎ、リスクも大き過ぎるような気がする。大金でタリバンを買収すれば済む話ではないのだろうか。まあ、タリバンとの交渉が行き詰まってバクチを売ったのかも知れないが、いまひとつ腑に落ちない。
Bアタックはアルカイダの犯行だが、米は事前に攻撃を知っていながら見て見ぬふりをした。――一番、あり得るシチュエーションだ。通報者はモサドかも知れない。しかし、なぜ「知らんフリ」をしたのか、動機の説明が必要だ。
陰謀の動機としては@米国を戦時体制にし、「言論の自由」等を潰し、大軍拡を図る――よろこぶのは、産軍複合体とキリスト教ファンダメンタリスト等の極右勢力Aアフガンを米国の属領にし、エネルギー利権をおさえ、中国。ロシア、イラン、バキスタン、インドへの軍事的威圧をかけるBあっしらさんが言うように、ダブヤに米国の現体制を全体主義体制に変換させ、これに反発する勢力がダブヤ一派を追放する。そして、もっと平和主義的なワンワールド主義者政権を誕生させ、世界を統一する――しかし、こういう構図を動かしているのは誰なのか、国際金融資本なのか、これだけのスケールの”戦略”を動かせるクループがいるのか。(ひょっとしてビルダーバーガー(笑)か)。
まあ、米国ではなく、モサドが全部を仕切った”自作自演”の可能性もゼロではないかも。動機はアラファトとパレスチナ自治領の抹殺だ。しかし、これもバレたら米国民の対イスラエル感情が決定的に悪化するし、場合によっては、イスラエルの方が地上から抹殺されかねない。
どうも謀略説もいまのところ、「これが本命」というものはないようだ。ただ、9.11アタックは、米国が発表しているシナリオ通りとはとても思えない。まだ、事実の究明が足りない、ということか。