米マサチューセッツ工科大学(MIT)は13日(米国時間)、ナノテクノロジーを利用した戦闘服の開発で、米陸軍と契約を結んだと発表した。MITは、兵士が負傷した際に治療したり、化学・生物兵器から兵士を保護できるような分子素材を開発する。契約期間は5年間で、契約金は5000万ドル。
陸軍との契約に基づき、MITは軍事ナノテクノロジー研究所(ISN)を設立する。同研究所には陸軍との契約金に加え、業界が総額4000万ドルもの資金や設備を寄付する予定。ISNでは、ほとんど目に見えずに柔らかく、兵士が足を負傷したときには硬いギブスに変わったり、紙のように軽い「鎖かたびら」になるような分子素材の開発を目指す。
INSは150人のスタッフで構成され、MITの工学や理学、設計などの学部、学科から35人の教授、80人の [Image]大学院生、20人の博士課程終了の研究者、陸軍や製薬大手のデュポン、防衛機器メーカーのレイセオンの専門家、マサチューセッツ総合病院の医師などが参加する予定。
[MITの発表]
http://web.mit.edu/newsoffice/nr/2002/isn.html
毎日新聞 2002-03-15
http://www.mainichi.co.jp/digital/solution/today/1.html