(回答先: 米大統領が7か国へ核使用想定…米紙報道 【読売新聞】 投稿者 ドメル将軍 日時 2002 年 3 月 09 日 21:46:53)
新しい冷戦後版の単一統合作戦計画(SIOP)の一部がリークされたってことでしょうな。核保有国なら、どこでも作っている核兵器を使用する際の有事計画です。
一旦核戦争になると、大統領ら国家指導層の死亡や通信網の壊滅によって軍隊の指揮命令系統が機能しなくなりますから、米軍はSIOPによって事前に選定された攻撃目標に対して、オマハの司令部にあるコンピューターが作成した攻撃スケジュールに従って自動的に核兵器を発射する訳です。
もちろん、このコンピューターが壊滅した後も、心配ないのです。
このコンピューターは攻撃を探知してからものの数分で、その後最後の一発の核兵器が発射されるまでの戦争の計画を立案して、全ての核兵器保有部隊に以後の攻撃スケジュールを送信するからです。
一旦核戦争が開始されてしまえば、大統領や統合参謀本部議長などの命令系統は、個別の作戦目標について指示を出す必要すらないのです。大統領は核の使用を承認する役割しかないのです。
以後の核兵器の発射は大統領が搭乗する国家空中指揮機を通してICBMと戦略爆撃機についてはルッキンググラスという飛行機、潜水艦搭載ミサイルについては太平洋と大西洋上空のTACOMOという飛行機を経由して行われます。
停戦がなされない場合、アメリカ本土の国民が全て死滅した後も、仮にミサイル搭載潜水艦が生き残っているならば、SIOPが立案した計画に従って最後の一発が発射されるまで戦争は継続されます。