03/02 00:08 イエメンにも米軍派遣へ アルカイダ対策で600人 外信122
【ワシントン1日共同】米CNNテレビなどによると、ブッシュ
米政権は一日までに、米中枢同時テロの首謀者とされるウサマ・ビ
ンラディン氏のテロ組織アルカイダなど国際テロ組織掃討のために
進めている「テロとの戦い」の一環として、イエメンに米軍部隊を
派遣することを承認した。
昨年九月十一日の中枢同時テロ発生後、ブッシュ大統領が世界規
模で進めるとの決意を表明した対テロ戦が一段と拡大されることに
なった。米軍はアフガニスタンでの軍事作戦のほか、既にフィリピ
ンに特殊部隊などを派遣、グルジアにも近く部隊を派遣する予定。
過去に米駆逐艦爆破テロが発生したイエメンには、現在でもアル
カイダの組織が存在しているとされる。一日付ウォールストリート
・ジャーナル紙などによると、ブッシュ政権内で必要性の有無を約
一カ月間にわたり議論した結果、アルカイダ勢力に対処するには米
軍を派遣する必要があるとの結論に達したという。
同紙が米政府当局者の話として伝えたところによると、イエメン
に派遣される米軍部隊の規模は、イスラム過激派組織アブサヤフの
掃討作戦を進めているフィリピンと同程度の約六百人になる見込み
。フィリピンには特殊部隊員百六十人を含め計六百六十人が派遣さ
れている。
イエメンでの米軍の任務についても、フィリピンと同様、イエメ
ン軍の訓練や情報共有などが名目で、戦闘には直接加わらないとし
ているが、実際はテロ組織の掃討作戦に深く関与するとみられる。
またアフガニスタンで使用され、敵の動向を監視するために大き
な効果を発揮している無人偵察機もイエメンに持ち込む方針。
(了) 020302 0008
[2002-03-02-00:08]