(回答先: イスラエル軍、ヘブロン近郊の村ドゥラに侵攻[エルサレム9日ロイター] 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 09 日 19:35:29)
【ローマ9日=秦野るり子】
イエスが生まれた地に建てられたとされるベツレヘムの聖誕教会がイスラエル軍に銃撃されたことについて、ローマ・カトリック教会から「言葉に表せないほど野蛮な行為」(フランシスコ会)などと強い非難の声が上がっている。歴代法王の中で初めて、ユダヤ教徒への差別・迫害など過去の過ちを謝罪したローマ法王ヨハネ・パウロ二世によるキリスト教徒とユダヤ教との和解の試みも、後戻りしかねない情勢だ。
8日、聖誕教会が攻撃されたとの情報にバチカン(ローマ法王庁)は、「報道通りだとすれば、事態をさらに悪化させる展開だ」との声明を発表した。ローマ法王も、同教会に直接は言及しなかったものの、「聖地での暴力は想像を絶し、耐え難いレベルに達した」と憂慮を示している。
バチカン系の通信社は、聖誕教会内にいたフランシスコ会修道士の証言に基づき、「イスラエル兵が焼夷弾でカモフラージュしながら構内への突入を図った」と報道。同修道会で働くパレスチナ人1人が犠牲となり、教会施設も損害を受けたとしている。バチカンとイスラエルが1993年に合意した「教会施設の保全」を、イスラエルが破ったことになるとの指摘も出ている。
(4月9日19:29)