★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
石井紘基『バトル・ロワイアル』国会で法規制を主張 投稿者 前田亜季ファン 日時 2002 年 10 月 26 日 10:59:25:

(回答先: 石井紘基は『社会新報』(旧社会党の機関紙)の記者だった!! 投稿者 前田亜季ファン 日時 2002 年 10 月 26 日 10:40:14)

■column 「カルチャー欲望」

1/5号
●カルチャー欲望 (20.)映画『バトル・ロワイアル』をめぐる状況

 入稿の締切ぎりぎりまで可能性を探ったが、ついに行かれなかった。
 映画『バトル・ロワイアル』のことだ。

 したがって以下の文章は映画を見ていないまま書く。見ていないから作品内容の
ことはもちろん書かないが、あまりに気になる状況があるので、見ていない映画に
ついて述べるのはよろしくないのを承知でこの状況のことを書く。

 この映画は「極限状態に生きる42人の中学生の青春」を描いた、と紹介される
作品。その「極限状況」が「暴力的で無残な殺し合い」に結びつくことが政治家の
一部の刺激し、国会で法規制の動きが出てきたのだ。

 そもそものきっかけは、11月17日の衆議委員文教委員会における石井紘基
議員の、政府主導で別の規制機関を作るべきだという発言だった。
「映倫の規制には、処罰規定もない。コレは政府がやること。映倫に任せたら
ダメ」というわけである。

 ぼくが気になるのは、この「コレは政府がやること」と述べる意識のあり方
なのです。個人的には何を考えたって構わないが、文教に関わる仕事をしている
政治家の公言となるとただごとではない。言うまでもなくこれは「公権力による
表現行為への介入」になるからだ。

 まだ映画を見ていない立場なので、ここでは歯がゆいけれども表現行為に
関わる一般論を述べるしかないが、映倫規制には処罰規定がないから政府に
やらせろとはずいぶん露骨な干渉ではないか。

 この議員は、そんなことを言い出したらたとえば『もののけ姫』だってダメ
となることがわからないのだろうか。なぜなら「暴力的で無残な殺人シーン」
があるからだ。

 映画は基本的に時間芸術なのであって、批判にしろ非難にしろ中傷するにしろ、
まずはその全体をとらえた上でのことでなければ話にならないのは自明のこと。

 それをこの議員は、ある一部以外を捨ててものを言う、というよくワイセツ
問題で取られる方法を持ち出しているのである。ワイセツ問題においてはそんな
やり方がまかり通るなら辞書も作れない、と言われるが、そうとでも言うしかない
ことが行われているのだ。

 石井議員のこの発言を受けて動き出す政治家がいた。法規制推進の自民党・
森岡正宏議員だ。森岡議員は深作欣二監督と共に「アクセス」というTBSの
ラジオ番組に出演、ぼくが聞いた後半だけでも、一方的に映画への中傷をくり
返していた。

 すっきりと話し合えるのなら、いいのだ。ところが、彼ら法規制推進者の場合は
「聞く耳持たずの叫び声」になる。
 そこがぼくには、なんだか怖くて気になるのである。
 <巖谷鷲郎>
http://www.tokainavi.ne.jp/cgi-bin/column/column.cgi?BD=culture&ND=20

 次へ  前へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。