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(回答先: 群発地震:伊豆諸島での発生メカニズム解明 産総研 投稿者 mainichi 日時 2002 年 9 月 06 日 18:22:06)
■ 群発地震発生のメカニズムを解明
− 地震活動は地殻応力速度に支配されている −
− 2000年伊豆諸島群発地震からの考察 −
● ポイント
群発地震発生のメカニズム:地殻の継続的な変形・応力増加が原因
「本震―余震型」と「群発地震型」の違いは、応力の「一瞬の」増加か「継続的な」増加かによってもたらされる
応力速度増加率は地震発生数に比例し、その地域差は群発地震活動域の拡大を説明する
「実験室での断層摩擦法則」が地震発生予測に応用可能であることを証明
概要
独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)活断層研究センター【センター長 佃 栄吉】の 遠田 晋次
研究員と、国土地理院【院長 星埜 由尚】(GSI)の 鷺谷 威 主任研究員、米国地質調査所(USGS)の ロス スタイン 博士は、2000年伊
豆諸島群発地震の地震・GPS地殻変動観測結果を基に、群発地震発生のメカニズムを明らかにし、地震活動が地殻応力速度に支配されてい
ることを証明した。従来、群発地震はマグマや水などの流体が直接関与する見方が支配的であったが、地殻の継続的な変形による応力速度の
上昇によって説明できることがわかった。
通常、大地震の後に発生する余震は、その数が時間とともに減衰する。一方、群発地震では活発な地震活動が一定期間継続する。本成果で
は、こうした地震の発生様式の違いについて「本震−余震活動は、大地震によって地殻内の応力(圧力)が瞬間的に増加することで起き、群
発地震活動は、地殻に加わる応力が継続的に増加し続けることにより発生する」という新しい解釈を与えた【図1】。また、群発地震活動中
の地震発生率は応力速度増加率に比例し、そのような比例関係(平衡状態)に達する時間は応力速度増加率に反比例する(そのため、地震活
動域は時間とともに徐々に拡大する)ことがわかった。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2002/pr20020905/pr20020905.html