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08/29 18:42 死者最大８千人、全壊２３万　阪神大震災上回る規模　内政22
共同
　政府の中央防災会議（会長・小泉純一郎首相）は二十九日、発生
が懸念される東海地震について、初の政府レベルでの被害想定をま
とめ公表した。最も被害が大きい場合、死者は約八千百人、建物被
害は約二十三万棟が全壊するなど、いずれも死者六千四百人余りを
出した阪神大震災を上回る規模になるとしている。　　　　　　　
　地震予知がなく、突発的に地震が起こった場合を想定し試算した
。予知情報を基に警戒宣言が発令され、多くの人が適切に避難など
をすれば死者数は約四分の一まで減るとみられ、警戒宣言に基づく
行動によって被害は大きく左右される。　　　　　　　　　　　　
　中央防災会議は、今回は試算を見送った津波や火災、がけ崩れに
よる被害も含めた最終的な被害想定を年末までにまとめる予定。　
　阪神大震災では、建物被害以外による死者数が約二割だったこと
などから、最終の被害想定では「死者数が二割前後増える可能性も
ある」（同会議事務局）としている。　　　　　　　　　　　　　
　被害想定では、震度６強や７の強い揺れの範囲が比較的西側の地
域に現れると仮定。ほとんどの人が自宅で就寝中の午前五時に地震
が発生した場合、最も被害が大きいと、東海地震の地震防災対策強
化地域内で、全壊による圧死などで八千百人が死亡。木造建築物が
約十九万四千棟、コンクリートなど非木造建築物も約三万七千棟が
全壊する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　発生が正午の場合、オフィスビルや屋外にいる人が増えることか
ら、死者は四千百人と午前五時の発生に比べて半減、午後六時のケ
ースでは四千人と見込んだ。また、強い揺れの中心が東側の地域な
ら、死者数は午前五時で七千百人などとやや減少すると試算した。
　同会議は想定結果を、被災時の救助や医療体制を定めた地震防災
基本計画の見直しに反映させる方針だ。　　　　　　　　　　　　
　今回の想定は、建物の建築時期を三区分し、震度に応じて、全壊
する建物数を試算。過去の大規模地震による全壊家屋数と、死者数
の相関関係から死者数をはじいた。　　　　　　　　　　　　　　
（了）　　０２０８２９　１８４１　　　　　　　　　　　　　　
[2002-08-29-18:42]

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• １日３４５１億円の損失　東海地震の警戒宣言で　共同 倉田佳典 2002/8/29 20:13:14 (0)

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