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(回答先: ダイムラー、来年3月初の燃料電池バス市場投入へ 投稿者 日刊工業新聞 日時 2002 年 10 月 10 日 20:37:11)
ダイムラークライスラー株価
http://finance.yahoo.com/q?d=c&c=&k=c1&t=5y&s=dcx&a=v&p=s&l=on&z=m&q=l&x=on&y=on&w=on
ダイムラー・クライスラーは、世界で初めて燃料電池車を発売、市場導入すると発表した。今後3年間で都市型燃料電池バスを約20〜30台製造し、ヨーロッパを中心に販売する計画だ。
今回発表された燃料電池バス「シターロ」は2002年末をめどに発売の予定で、その後2年間にわたって一般道で実用走行される。発売はダイムラー・クライスラーの子会社であるエヴォバスが行う。
出力250kw以上の「シターロ」の燃料電池ユニットは、ダイムラー・クライスラーの関連会社であるエクセルシス社が開発製造。圧縮水素を貯蔵するボンベはバースのルーフに搭載され、最高速度80km/hで最長300kmの走行が可能だ。
■IGNITION■ 世界初の燃料電池市販車はバスでした。気になるお値段は125万ユーロで、エヴォバス社による2年間の総合技術相談と現場保守の費用も含まれるそうです。燃料電池開発はまだまだコストがかかるようですね。
http://www.cyber-ignition.com/News/N00_04/NEWS134.html
メルセデスの燃料電池車、価格は8000万円を予定
[2000年12月1日]
表紙は辻香緒里
『日経ECO21』2001年1月号
税込み価格580円 発行:日経ホーム出版社
今月号では「ようやく見えてきた燃料電池の現実未来像」と題して燃料電池の今と未来に迫る。燃料電池車の操作はオートマチック車とほぼ変わらず、操縦性もガソリン車と差がなくなってきたというが、コスト面には大きな問題があるようだ。
まず最初にやってくるのはメルセデスベンツのバス『シターロ』の燃料電池仕様である。2002年から発売を開始し、3年間で20〜30台を生産する予定だ。このバスの価格、なんと8000マンエン!!
どのメーカーもとりあえず「燃料電池車を作り上げて、価格引き下げはその次」という状態だという。それもそのはず、燃料電池スタックの価格はまだ1キロワットあたり数百万円!! もするそうだ。
今後はキロワットあたり1万円を切る水準まで下げられるかどうかというのが課題であるという。
http://auto.ascii24.com/auto24/issue/2000/1201/52rma_yk1201_05.html
世界規模で取り組むダイムラー・クライスラーの環境対策
持続可能な発展のために、限りある化石燃料を有効に活用することや、環境負荷を低減する代替素材の開発は、世界のあらゆる企業が取り組むべき重要な課題である。この課題に対して、ダイムラー・クライスラーが出した回答は、化石燃料に変わる新しい燃料を利用した駆動システムの開発や、資源の再利用システムの構築など、環境対策の先駆者として自動車業界をリードするものだった。これら未来を切り拓く技術開発に、ここ数年で数十億ユーロの投資を行ってきたダイムラー・クライスラーの取り組みを紹介しよう。
English summary
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世界を牽引する
環境との調和をめざした
技術開発
ダイムラー・クライスラーの環境保護への取り組みは多岐に及ぶ。例えば製品企画からリサイクルに至る、製造工程すべてにおける環境負荷を考慮したライフサイクル・マネジメントの導入や、製品部材一つひとつの選定、さらにはエネルギー効率の優れた内燃機関や排ガス除去装置、ハイブリッド駆動方式、燃料電池の開発などである。これら多様な取り組みの中から、今回はダイムラー・クライスラー独自の「環境志向設計」と「自動車製造における天然素材の利用」、「アイスランドにおける燃料電池実証事例」について紹介する。
English summary
マラジョー島で採れるココナツ繊維は、メルセデス・ベンツ車両のシートに使用されている
採取したココナツは、手動式の篩(ふるい)を使って、有用な繊維と繊維屑に選別される
設計段階から廃車、リサイクルまですべてを管理する「環境志向設計」
環境志向設計(Design for Environ-ment = DfE)とは、「自動車開発における持続可能な資源利用」を意味している。従来、自動車における環境対策は、燃料消費量および排出物の低減、廃棄物の処理法などに焦点があてられていた。
しかし現在は、車両運用時の環境対策にとどまらず、原材料の採取からパーツ生産、廃車処理、そしてリサイクルにいたる、自動車を取り巻くあらゆる状況を加味した環境評価基準(ライフサイクル・アセスメント=LCA)を設定し、その基準をクリアする自動車を生産している。これが、ダイムラー・クライスラー(以下DC)が実践する「環境志向設計」なのである。
メルセデス・ベンツ・テクノロジーセンター内にあるDfE部門は、車両の設計段階から開発に関わり、エンジニア、デザイナーなどの開発スタッフと折衝を続けながら、自動車の環境適合性を厳しく管理している。ひとつの部品製造においても、プラスチックや金属などあらゆる素材サンプルを収集し、その一つひとつについて、産出油田や採鉱所まで遡る徹底した試験・調査を経て、環境負荷の少ない素材であることを見極めている。こうして積み上げた膨大なデータによって、極めて短時間での素材選定が可能となった。
このDfEによって、2000年にモデルチェンジされたCクラスは、廃熱リサイクル(焼却してエネルギーを回収)、または材料リサイクルによって、実に車両の85%が再利用されている。さらに2015年には、この数値を95%まで引き上げることを目標としている。
完成したヘッドレスト(上)とクッション・シート
ココナツ繊維からシート・クッション、ヘッドレストを作る
ブラジルのパラ州にあるマラジョー島では、ココナツ繊維を使った自動車用のシート・クッション、バックレスト、ヘッドレストなどが生産されている。
この天然繊維プロジェクト(通称:パラプロジェクト)が始まったのは1990年代初め。DCのほか、ブラジル政府、パラ大学などが中心となって展開するPOEMA(アマゾン地方貧困・環境研究開発計画)の活動の一環としてスタートした。
DCではパラ大学と協力して、同島で採取されるココナツ繊維に着目し、自動車部品への利用の研究に着手。その結果、ココナツ繊維が、ブラジルのような熱帯地域での使用にも耐える優れた「吸排湿」特性を持ち、推定90年という長い耐用年数があることがわかった。この特性を活かし、クルマのシート・クッション、ヘッドレストなどに利用することが決定され、1994年から具体的な生産プロジェクトが開始された。現在、DCは同様の天然繊維プロジェクトを、南アフリカ、トルコでも進めている。
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ECTOSプロジェクトはバス・プロジェクトをはじめ、さまざまな取り組みを行っているが、将来的には水素動力船の試験運航も視野に入れている
メルセデス・ベンツ・シターロは、燃料電池ユニットと水素タンクを屋根に収容することで、従来の車内スペースを確保している。
アイスランドにおけるエネルギー・シフト・プロジェクト
アイスランドは、今後20年以内に化石燃料への依存を断ち切ると予測されている。この世界初のプロジェクトは、レイキャビクを中心に進行している大気汚染が要因のひとつだった。近年の著しい自動車保有台数の増加と、それに伴う都市交通量の増大が環境悪化の原因と言われている。
このプロジェクトの第一歩となるのが、2001年3月に始動した、エコロジカル都市輸送システム(ECTOS)バス・プロジェクトである。DCはこのプロジェクトに全面協力し、2003年初頭から水素を燃料とするメルセデス・ベンツ・シターロ3台を定期バス路線へと導入。燃料電池バスが営業運用されることになる。
DCではこのプロジェクト参画について、燃料電池という新技術の認知度を高める効果があると同時に、過酷な条件下で燃料電池バス運行テストを実施できる絶好の機会であると捉えている。
これまでにDCの環境対策として3つの活動を紹介したが、これらの活動は、一企業だけが行ったとしても地球規模での改善には結びつかない。クラウス・ディーター・フェーリンガー(DC代表取締役 研究・技術統括)は「アクションを要求されているのは自動車メーカーだけではなく、世界の石油業界と各国政府もそれぞれの役割を果たさなければならない」と指摘する。
企業が環境保護のために、新技術の開発を推進すると同時に、国がインフラ整備や法規制などを主導する、未来社会を見据えた取り組みが必要なのである。
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他業種が取り組む環境への配慮
〜モノからサービスへの転換〜
ダイムラー・クライスラーが取り組む「環境志向設計」は、製品である“モノ”の製造・販売を続けながらも、環境負荷低減をめざす考え方である。一方で、エネルギーやモノの消費そのものを減らし、“サービス”をユーザーに提供するというアプローチを試みる企業も現れている。
例えば、スウェーデンの家電メーカーElectrolux社は“Pay per Wash”というプロジェクトを試験的に行っている。これは洗濯機を無料で貸与し、その洗濯時間を料金として請求するシステム。返却後、引き取られた洗濯機は部品のリユース、リサイクルが行われる。またオランダのODIN社では有機農産物の予約販売サービスを行い、購入者は生産農家についての情報も合わせて知ることができる。
世界のさまざまな企業によって環境負荷を低減する努力が続けられているが、ユーザー個人の環境への意識も重要な鍵となる。毎年4月22日の「地球の日(アースデイ)」は、誰もが地球を守る意思表示をする国際連帯行動イベントとして知られている。今年も、日本をはじめとする世界各国でさまざまなイベントが予定されている。
アースデイ総合情報ページ
http://www.earthday-j.org/
※参考資料:『サステナブル・カンパニー』
山本良一著(ダイヤモンド社)
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ダイムラー・クライスラーにおける環境保護の技術史
1950 グローブボックスなどのコンポーネントに、初めてリサイクルの廃材古紙製品を使用
1960 綿繊維のマットにリサイクル(二次)原料を使用
1962 二次ラフィネート含有のエンジン・オイルを使う製品を初めて発表
1970 スカッフパネルの製造にリサイクルのプラスチックを使用
1980 裁断済みタイヤをコンポーネントの原料として使用 (C) ※
1983 カドミウムを一切使用しない初の自動車を発表
1988 水性塗料を生産ラインにて使用開始
1990 環境評価ツールの開始とともに、ライフサイクル・アセスメントを策定
1992 特定フロン(CFC)ゼロの初の自動車(メルセデス・ベンツSクラス)生産
ジープ・グランド・チェロキーを皮切りに、全クライスラー車にCFCゼロの冷媒を使用(C)
1993 サービス工場での廃棄物管理にメルセデス・リサイクリング・システム“MeRSy”を採用
1994 内装のトリム・パーツに亜麻繊維とサイザル繊維を使用
NECAR1 (燃料電池駆動式の初のプロトタイプカー)発表
1995 水性塗料を自動車から建物や工具類にも拡張(C)
1996 メルセデス・ベンツELV部品センターを設立
1997 ディーゼル・エンジンにコモンレール技術を初めて使用(燃費を15%改善)
1999 2.9リッター/100km(81マイル/ガロン)のファミリー・カー、ESX3プロトタイプを発表
2000 メタノール燃料を使い、燃料電池技術を用いたNECAR5とジープ コマンダー2を発表
初のダイレクト・メタノール方式燃料駆動システムを発表
※ 1998年合併前のクライスラー・コーポレーションによる実績は、記事の最後に(C)と記してあります。
http://www.daimlerchrysler.co.jp/index_j.html?/special/today/volume_10/feature/index_j.html
http://www.melma.com/mag/24/m00039824/a00000062.html