現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: <カドミウム>「準汚染米」一部市場に 国のチェック体制甘く 投稿者 てんさい(い) 日時 2002 年 7 月 10 日 23:28:06)
2002年05月28日
カドミウム:食糧庁、調査データ公表せず
--------------------------------------------------------------------------------
米のカドミウム濃度の国際的な安全基準が検討されているのを受け、食糧庁は97〜98年、国産米のカドミ濃度を探る大規模な全国調査を行ったが、詳細な結果の公表を拒んでいる。同庁は「公表を前提にした調査でない」と説明するが、カドミ濃度が0・4ppm以上の「準汚染米」が自治体の検査でたびたび発見されており、同庁が毎年実施している小規模な調査で、汚染を十分チェックできないことは明らか。基本的な情報を公開しない同庁の姿勢が問われそうだ。 【カドミウム汚染取材班】
米のカドミウムの安全基準は「1ppm未満」と定められ、基準を超えるカドミウムを含んだ「汚染米」は自治体が買い上げて焼却し、0・4〜1ppmの「準汚染米」も国が買い上げて工業用原料に回している。
国連食糧農業機関(FAO)などの下部機関で食品の国際規格を決める「コーデックス委員会」が、米のカドミ濃度の安全基準を設けることを検討し始めたため、食糧庁は97〜98年、現状を把握しようとカドミ米の全国調査を実施した。
全国の米作農地から、50ヘクタールに1点の割合で採取した3万7250点の米を分析した結果、95点(0・26%)が0・4ppm以上の準汚染米だった。1点からは1・2ppmと安全基準を超えるカドミウムが検出された。しかし、ほかにはカドミ濃度の平均値(0・06ppm)などが公開されただけで、調査地点別の米の汚染状況も公表されていない。
これとは別に同庁は毎年小規模な調査を行っており、00年から市町村ごとに汚染米や準汚染米の点数を公表している。しかし、対象は過去に汚染米や準汚染米が見つかった地域が中心で、調査点数も約500と少ない。99年は1ppmを超えた点数を公表したが、98年以前のデータは全く非公開。92〜96年のデータは既に廃棄され、過去の汚染状況は分からない。
BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)問題では、農水省が情報を十分公開せず「安全」と繰り返したことが不信を招いたが、食糧庁の角谷徳道品質管理室長は「97〜98年の調査は、非公表を前提に生産者の了承を得たので、今後も公開しない。毎年の調査の保管期限は3年なので、96年以前のデータを廃棄しても問題はない」と話している。
[毎日新聞5月28日] ( 2002-05-28-03:01 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200205/28/20020528k0000m040169000c.html