(回答先: 「VDT作業のための労働衛生上の指針」モバイル利用にも適用拡大 17年ぶりに新指針策定 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 4 月 05 日 20:39:07)
04/05 18:15 17年ぶりVDT指針を改定 ノートパソコン普及に 社会48
共同
パソコンなどVDT(画像表示装置)機器を使った作業指針(ガ
イドライン)の見直しを進めてきた厚生労働省は五日、旧労働省時
代の一九八五年に策定した同指針を十七年ぶりに改定し、全国の都
道府県労働局に通達した。同省の専門家検討会がまとめた報告書に
沿っている。
ノート型パソコンや携帯端末の普及でVDT作業にかかわる作業
者が増大したため、心身にどのような負担が生じるかを作業種類に
基づき細かく区分。事業者に対し、作業の種類や時間に応じた健康
管理を実施するよう求めた。
さらに新しい働き方として広がっている在宅ワーカーについても
、仕事の発注者が新指針を準用するよう促している。
新指針は、VDT作業従事者の増大に伴い、九八年の旧労働省調
査で精神的、身体的疲労を訴える作業者がそれぞれ36%、77%
に上ると指摘。従来以上の作業、健康管理の必要性を強調している
。
VDT機器の選択に関して指針は、健康への影響を考慮し作業に
最も適した機器の導入を求めた。その上で普及が著しいノート型機
器について、長時間の作業では外付けキーボードの使用を勧め、携
帯情報端末は入力しにくく表示が見にくいことから長時間の作業に
は適さないとした。
作業管理や健康管理などについては、従来の指針が作業の連続性
や時間の長短で四つに分けたのに対し、新指針は仕事の内容を「単
純入力型」「拘束型」「対話型」など六つに分けた。
さらに「二時間以上四時間未満」など作業時間に応じて心身への
負担を示す「A」から「C」の三段階に分類。事業者に対し、産業
医が必要と認める場合は、作業変更、時間短縮の措置を講じるよう
求めた。
ただ、一日の作業時間の上限などは盛り込まれておらず、一回の
連続作業時間は従来通りで「一時間を超えず十―十五分休止する」
となっている。
(了) 020405 1815
[2002-04-05-18:15]