(回答先: アルゼンチン 返済交渉の見通し立たず 公的債務千4百億ドル 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 4 月 24 日 19:45:11)
04/24 17:59 利払い望めずデフォルトへ 25日期限のアルゼンチ 金融41
共同
購入した金融機関や団体で損失が相次いでいるアルゼンチン政府
発行の円建て外債(サムライ債)は、同国を取り巻く金融情勢が一
段と悪化、猶予期限の二十五日までの利払いが望めなくなり、事実
上、債務不履行(デフォルト)状態に陥るのが確実になった。
しかし、債券管理会社の東京三菱銀行は「国際通貨基金(IMF
)との交渉など今後の状況を注視する」との従来の立場を維持。一
括返済を求める前提となる債権者側からのデフォルト宣言を当面見
送る方針を続け、円建て債と同様の事態に直面しているイタリア・
リラ建て債の管理会社の動きを参考に、対応を検討する。
アルゼンチンは支援策を検討しているIMFの意向に反し、固定
相場制への移行を決定。IMFとの交渉窓口だったレメス経済財政
相が辞任するなど、不透明感が一層強まっている。
二十五日に猶予期限が切れるのは二○○○年九月に利回り4・8
5%の条件で発行された六百十五億円分で、本来の期日である三月
二十七日に利息が支払われなかった。不払いがその後三十日経過す
ると「デフォルト事由に該当する」(同行)。
同国は東京三菱銀に対し、経済再建策の具体案が固まった段階で
債権者と協議したいとの書簡を十日付で送付してきている。しかし
「情勢が一挙に流動化し、混とんとしてきた」(大手証券)ため、
六月に利払い日が来る残りの千三百億円分についても悲観論が広が
っている。
(了) 020424 1759
[2002-04-24-17:59]