04/24 18:34 返済交渉の見通し立たず 公的債務千4百億ドル 外経76
【ブエノスアイレス24日共同】サムライ債を含めた総額約千四
百億ドルもの公的債務について、アルゼンチンは事実上の債務不履
行(デフォルト)状態に陥っているが、返済計画の再編交渉のめど
は立っておらず、早期解決への道のりは険しそうだ。
「公的債務の支払いを停止し、透明な形で再交渉する」。昨年十
二月二十三日、国会でアドルフォ・ロドリゲス前暫定大統領が表明
すると議場から喝さいが起こり、国歌の大合唱が始まった。支払い
停止宣言に「借金踏み倒し」の後ろめたさはなく、地元マスコミも
外国投資家の不安の声はほとんど報じていない。
国際銀行団と返済計画の再編交渉を始めるには、国際通貨基金(
IMF)と金融支援再開で合意するのが前提条件。経済財政省の幹
部からは一時「元本の四割カット」との観測も流れたが、IMFと
の交渉は暗礁に乗り上げており、いつ交渉が始められるか見通しす
ら立っていない。
経済混迷が長引く中で、米国による第二次世界大戦後のヨーロッ
パ復興援助計画に例えて「数年後には国際的なアルゼンチン復興の
ためのマーシャル・プランが必要になる」(ノティシアス誌)など
と悲観的な予測まで出ている。
(了) 020424 1834
[2002-04-24-18:34]