(回答先: アルゼンチン:外国為替を再び固定相場制に 通貨暴落の防止策[毎日新聞4月24日] ( 2002-04-24-13:25 ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 24 日 15:32:33)
04/24 17:21 固定相場制復帰で巻き返し IMFを悪者に軌道修正 外経69
【ブエノスアイレス24日共同】アルゼンチンのドゥアルデ大統
領は二十三日、国際通貨基金(IMF)との交渉役だった側近のレ
メス経済財政相を辞任させ、今年二月に移行した外国為替の変動相
場制をわずか三カ月で固定制に戻すという「荒技」で、与野党や労
働界有力者の支持を取り付け、巻き返しを図った。
アルゼンチンは十九日にカナダ資本のスコシアバンク・キルメス
が事実上破たんしたことから「金融崩壊」が現実の脅威となった。
銀行の定期預金を国債に転換する法案で危機回避を図ったが議会の
抵抗であっさり断念。変動制を迫ったIMFを「悪者」に仕立て、
素早く軌道を修正した。
預金凍結措置を違憲とする判決が相次ぎ銀行から資金が流出して
いる事態を収拾するため、与党は確定判決が出るまでは凍結された
定期預金などは引き出せないとする法案を起草、二十四日からのス
ピード審議で銀行の営業停止の早期解除を目指す。
大統領はこれまで(1)通貨ペソの切り下げ(2)政府の赤字削
減(3)変動制への移行―というIMFの要求に従ってきた。しか
しIMFは目標が達成できていないとして融資再開に応じず、州政
府の赤字削減を強く要求。大統領は州知事らとの間で板挟みになっ
ていた。
「IMFとの合意だけが(経済危機からの)出口ではない」と大
統領は強気の構えを見せる。国際財政支援に背を向けた孤立政策へ
の転換点となるのか、あるいは大統領の退陣で総選挙となるのか。
政局は極めて流動的だ。
(了) 020424 1721
[2002-04-24-17:21]