(回答先: 国破れて山河あり―消えるこの国のかたち(東京 4月24日ブルームバーグ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 24 日 12:10:26)
悲しいことに、ここに政治家の倫理観の欠如が加わるわけです。
私は何度も言ってきましたが、政治・経済・社会組織がダメになったんではなく「人が腐ってきた」からです。なぜ日本人が腐ってきたかはここでは詳述致しません。しかしユダヤ系投資会社のご託宣で詩聖・杜甫 が引用されようとは、トホホ。
私、個人的には日本の歴史の転換点が近づいてきているような予感があります。
航空用語にPNR (Point of No Return)と言う言葉があります。航空機の航続距離の半分に位置する「帰還不能地点」のことで、PNRを越えた航空機はひたすら目的地を目指すほかなくなります。先が見えない「日本号」機の目的地は?小泉内閣の構造改革の終着点は?を考えると、背中が寒くなります。
有事三法案にしても、日米安保の線にそっているだけでなく、巨額の防衛費と超ハイテク兵器で固めた自衛隊は、米国が必要とされる部分だけを世界最高水準に整備されてきただけであって、米国と二人三脚を組む時だけ強力な力を発揮するが、自国の軍隊だけでは外国の侵略はおろか、自衛することもままならないのではないのか?こんな法案は必要か?この法案は「日本が日米安全保障条約を完全破棄」したとき、始めて有効なパワーとなるのではと考えています。
有事法制関連3法案:全文
http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/yuji_3hoan_t.htm
日本人がよく口にする孫子の有名なフレーズは「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」というものですが、それに続く「彼を知らずして己を知れば一勝一負す」というフレーズこそ、今の日本にとって重要だと言うことを悟る必要があります。たとえ相手に関する情報がない場合でも、自分のことは過大評価、過小評価せず等身大に捉え、分をわきまえて戦いに望めば半分くらい勝てるものです。
日本人の危機意識に対するセンスの欠落は、単にDNA(島国根性)の結果として捉えるべきなのか、思想・哲学がないのはその国民性なのか?思想・哲学がないとしたら其れに代わる行動はどうなのか?はたまた戦後のGHQの愚民教育による成果なのか?・・・良く熟考するべき時がきました。
ここで、政治的・経済的な戦略の最善手かもしくは次善手を打たないと、日本国は世界戦略地図から抹消され間違いなく米国51番目の州として、組み込まれていくことになります。