(回答先: IMFロビンソン氏:日銀は物価目標策を、年後半には補正予算必要 東京 4月23日(ブルームバーグ) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 4 月 23 日 13:32:35)
国際通貨基金(IMF)調査局のデービッド・ロビンソン・シニアアドバイザーは23日「世界経済見通し」の発表を受けて都内で講演し、日本はデフレ脱却へ向けて引き続き補正予算編成などの積極策をとるとともに、「日銀のより積極的なアプローチが必要」と述べ、インフレ目標策など踏み込んだ金融政策の必要性を訴えた。
日銀の量的緩和策を受けて当座預金残高が大幅に増加していることなどを指摘したうえで、「まだ積極策の余地はある。過去を振り返れば(当座預金)残高の伸びは不十分ともいえ、インフレターゲットの手法もある」と言明。物価に対する人々の期待を変えることが重要で、インフレ目標策は導入してみる価値があるとした。
日本の現状については、金融緩和策や補正予算などの施策により、輸出の伸びなどを支えに景気は底を打ったと判断。一方、ここ半年ほどの長期プライムレートの上昇を指摘し、「この時期の実質金利高騰は望ましくない要因」と金融部門に引き続き懸念を表明した。景気回復を確実にするために、改革の手を緩めるべきでないと警告した。