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(回答先: 大新聞が報じない「みずほ」危機の真相〜預金流出が止まらない！（ウイークリーポストドットコム） 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 22 日 15:20:45)
前代未聞のシステム障害を起こしたみずほ銀行に対し、東京都が“制裁措置”を検討している。石原慎太郎都知事も２１日、民放テレビ番組で「何らかの措置を取るだろう」と述べた。「銀行相手の外形標準課税敗訴に伴う控訴審対策」（都庁筋）との声もあり、大口取引先の都が預金を移動させたり振込先の指定を外すと、メガバンクの屋台骨に激震が走る。「世界中の恥さらし。つぶれちゃってもいいかもしれない」と切って捨てた慎太郎知事だが、本当に決断するのか？
東京都は、１７行に約１兆２０００億円の公金を預けているが、そのうち７割がみずほ銀に統合された旧富士銀行。みずほがメーンバンクなのだ。
システム障害の完全復旧がＧＷまでかかりそうな「世界一の銀行」の体たらくに、大事な財布を預ける慎太郎知事の怒りは頂点に達する。
慎太郎都知事にとって肝いりの銀行税だったが、銀行側の起こした訴訟で第１ラウンドでは敗訴した。地方税違反とした「ヘンな裁判官」（都庁関係者）の判決とはいえ、都サイドと慎太郎都知事の銀行に対する闘志はかえって燃え上がるばかりになっている。
みずほ銀のシステム処理のヤマ場が月末に再度訪れることから、「また大規模なシステム異常が起これば、今は予想以上に静かな海外投資家も一気に売り浴びせてくる可能性がある」（都銀関係者）とみられている。
実際に、公共料金の徴収を抱える電話、電力、ガス業界などでは、システム異常発生から３週間近く経過した現在でも、口座振り替えを確認するデータが遅れたまま。
多くの入金が滞り、企業間取引の決済にも遅れが出ており、「必要な支払いは他行に切り替えている」（鉄鋼大手のＮＫＫ）企業もある。
月末の再パニック発生も、絵空事と言い切れない状況が続く。「決して好ましくないが、改善がないと判断すれば、都など自治体が対策を取る方向に傾くかもしれない」（自民党財務金融部会メンバー）との懸念が高まりつつある。
慎太郎知事も１９日の定例会見では「銀行は日本の恥を世界中にさらしているよ。みっともない」と酷評しながらも、具体的対策には「都はみずほの最大の預金者だから都が余計なことを言うと、あの銀行はつぶれちゃう」と明言を避けた。
だが、みずほの月末再パニック説が広がってきたせいか、２１日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」出演で「何らかの措置を検討している」と断言した。
都が預金の一部を移動させたり、都への振り込みを一時休止させたりする制裁などを検討しているというのである。
都は公金を守るため、１日からのペイオフ解禁前に、都独自の格付けによる「銀行査定」を行っており、公表はしていないものの、定期的に評価を更新、対策を取る方針を決めている。
都の対応次第では、メガバンクといえど潰れる可能性がある。小泉政権がこの１年、金融経済政策に「ほとんど手をこまねいてきた」（野党幹部）ことも背景にある。
「知事が都の公金を守ることを優先させて、結果的に金融機関が揺らぐことになっても、国民は理解してくれるはずだ。批判は経済無策の小泉政権に向けられる」（都庁幹部）との見方も。
永田町では最近、「ペイオフで都知事が小泉つぶしの爆弾を手にいれてしまったと警戒しているところだったのに、みずほは知ってか知らずか、爆発させる口実をも与えようとしている」（野党幹部）と舌打ちする声すら上がっているのだ。
折しも色あせた小泉改革に代わり、国政への意欲が取りざたされる慎太郎知事。
２１日も小泉純一郎首相の構造改革について、まず「ミイラ取りがミイラになった気がしないでもない」と苦言。
「国の役人は国のことは考えないで自分の役所のことしか考えてない。総理になったら（役人を怒鳴って）みんなクビ」と、遅々として時代の流れに対応しない国政へのイラ立ちも露にした。
だが、小泉首相が抵抗勢力を排除するため衆院を解散、総選挙に打って出て新たな枠組みで第２次小泉内閣を発足させるという“構想”について感想を求められると、「やったらいいじゃない。その時は純ちゃんと生きていくよ」と明言。
自らの入閣にも「都知事という身分で入閣してもいい。日本じゃ法律上できないかもしれないが、フランスではできる」と現職のまま入閣する仰天構想も披露した。
永田町を震撼（しんかん）とさせる“石原新党”の可能性には、「ウチワであおいでも舞い上がらないよ。ケ・セラ・セラ（なるようになる）だ」。
こうボカしながらも「奇襲攻撃するぞ、といって奇襲するバカはいない。そういうことは瞬間的に決めるものじゃないか」。やはり、やる気は十分で、臨戦態勢にあるようだ。
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