(回答先: G7が発表した行動計画全文(ロイター) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 21 日 11:37:15)
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が、協議終了後に発表した共同声明全文は以下のとおり。
・我々は、世界経済について数カ月前よりもより良好な見通しを有しつつ、昨晩及び本日会合した。こうした見通しには、国際協調の強化も寄与している。我々は、世界経済、テロ資金供与に対する闘いのための国際的な努力、金融危機へのアプローチ、そしてより効果的な開発援助について議論した。
・我々は、テロ資金供与に対する闘いに引き続き強くコミットしており、我々のこれまでの行動計画の実施において進展があったことに留意する。テロ資金供与に対する闘いにおける積極的な一歩として、G7の財務大臣は、初めてのG7共同によるテロ団体の特定、及びG7各国における連携した資産凍結の実施を本日発表した。G7の大臣は、他の国がこれらの団体の資産を同様に凍結することを促す。我々は、全ての国に対し、FATF(金融活動作業部会)の自己審査への参加、及びテロ資金供与に対するFATFの勧告の迅速な実施を再度強く促す。我々は、IMF及びその加盟国が行っているテロ資金対策のための取り組みについて記したIMFの報告に期待している。我々は、IMF及び世界銀行に対して、FATF勧告に基づく資金洗浄及びテロ資金供与に関する基準の遵守状況の報告も含めた金融セクター評価の実施を強く促す。我々は、合法的な組織、機関及びネットワークがテロリスト及びその支援者によって悪用されないことを確保するよう作業を進めている。 ・9月11日の悲劇的事件への対応を含む適切かつ積極的なマクロ経済政策に支えられ、景気の減速からの回復が進行中であるが、石油市場に起因するリスク等の下方リスクが依然として存在する。G7各国は、経済の回復を持続させ、生産性の向上の強化を支えるために、健全なマクロ経済政策及び構造改革を実施する責任を引き続き負う。我々は、金融及びそれに関連する脆弱性に対応する金融安定化フォーラムと国際会計基準委員会の作業計画を歓迎し、9月までに出される報告書に期待している。我々は、引き続き為替市場をよく注視し、適切に協力していく。我々は、ロシアの継続的な強い経済成長、主要な改革の実施における進展及び世界貿易機関(WTO)加盟に向けた作業を歓迎した。
・多くの新興市場国経済及び開発途上国経済も、改善した経済政策により、現在、回復の明らかな兆候を示している。市場に提供される情報の入手の容易さ及び明確さの改善により、市場参加者は市場の動向の基本的要因について評価し、それぞれの経済ごとに区別して見ることがより可能になっている。アルゼンチン情勢は深刻に懸念されている。州を含む財政枠組みの改革、金融上のアンカーの創設及び破産法及び経済撹乱法の改善は、全て投資と成長の回復に寄与し、これによりアルゼンチンの人々の生活水準を向上させる。我々は、このようにしてIMF及びIMFがアルゼンチンと行っている作業を支持する。
・2月に、我々は、危機管理の枠組みをより予見可能かつ公平なものにすることにコミットした。本日、我々は、新興市場における安定性、成長、及び潜在的な生活水準を改善するための「行動計画」(別添)を発表した。今後数週間または数カ月における早急な進展が重要である。我々は、次回G7会合で進捗状況をレビューする。
・我々は、先進国によるより多くの貢献と開発途上国による良い経済政策の採用とをリンクさせることを含め、最貧国における開発を促進し貧困と闘うという我々の強いコミットメントを確認した。我々は、政府開発援助及び民間資金は、良好な政策環境の下で、かつ、良い統治、人的資源への投資、民間セクターの発展といった健全な政策を支援するために使用される場合に、より良い成果があげられることを認識している。こうした健全な政策は、開発途上国における生産性向上や貧困削減のために不可欠な要素となるものである。我々は、二国間及び多国間の開発援助の効果の増大、並びにその成果の継続的な監視及び測定にコミットしている。我々は、また、特に最貧国による多角的貿易体制への効果的な参加の改善を支援するため、貿易自由化の継続の重要性を強調した。