(回答先: 金融庁、みずほに異例の緊急検査実施〜前田社長の引責辞任必至〔株ZAKZAK2002/4/19〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 19 日 23:03:15)
企業の「みずほ離れ」顕著に−。みずほフィナンシャルグループの口座振替の遅れは18日、ようやく解消した。しかし、決済システムという基幹業務に長期にわたってトラブルを抱えたことから、みずほグループは金融機関にとって最も大切な信用を失いつつある。みずほグループを主力行とする一部企業では、従業員への給与振込などの事務作業を、他の大手行や地銀などに分散させる動きもある。
持ち株会社のみずほホールディングスは18日、顧客口座からの公共料金などの引き落とし作業の遅れについて、今月上旬からの積み残し分を全て処理したと発表した。ただ口座振替では、「引き落とし」の後、その結果を振替先企業に通知し、同時に入金を行う。企業への「通知、入金」作業にはまだ遅れが生じており、NTT東西・約127億円、東京電力・約58億円、東京ガス・約34億円などが未入金に。最終的に解決するまであと数日は必要とみられる。
統合3行の“縄張り意識”から端を発し、その後もトラブルに対する認識の甘さが続いた。みずほグループを主力行とする企業の一部では、給与振込などの処理の委託を、他の金融機関に分散させ始めている。
こうした動きは“緊急避難”であり、主力行のみずほ側も了承している。また他行にとっても採算性が低いことから、システム復旧後は再び元にもどる可能性が大きい。しかし、完全復旧が遅れれば、みずほ離れが加速化する事態も考えられる。
トラブルに一応のメドがついたものの、原因は判明していない。25日の給与振込みなど、大きな“山”が待ちうけており、「月内いっぱい様子をみないと安心できない」(都内の食品メーカー)など、顧客の信用回復への道のりはまだまだ遠い。