東京電力は17日、みずほファイナンシャルグループの電気料金口座振替業務の遅れに伴う未納金が、同日現在で約55億円と、前日の約27億円から倍増、引き落とし結果通知も約50万件が届いていないことを明らかにした。
17日には15日までの引き落とし分約187億円の入金が予定されていたが、実際に入金されたのは約132億円だった。料金の引き落とされたかの結果通知は17日までに約99万件がみずほから届くはずだったが、8日と10日以降の引き落とし予定分約49万8000件の通知が届いていない。
東京ガスへの料金未納額は約29億円(16日時点では約28億円)。引き落とし結果通知は、約58万4000件のうち約33万件が未着という。 【木下豊】
一方、みずほフィナンシャルグループは17日、口座振り替えの未処理件数が前日までの約25万件から約13万件に減ったと発表した。18日には処理を終える予定という。引き落としのデータを電力会社など委託者の指定通りに正式に通知する手続きは5月1日から始める。それまでは暫定的な方式で行い、遅れている入金も順次、進める。
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日経連の奥田碩会長(トヨタ自動車会長)は17日の定例会見で、みずほファイナンシャルグループのシステム障害に対するみずほ現経営陣の責任問題について「進退なのか、報酬の減額か、賞与の返上かわからないが、多数の顧客に迷惑をかけた責任を問われる」と発言。現経営陣も責任を取るべきだとの考えを示した。【木下豊】