【ワシントン16日=天野真志】
米労働省が16日発表した3月の消費者物価指数(1982―84年=100、季節調整済み)は178・8で、前月比0・3%の上昇となった。中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰を受け、ガソリンなどの価格が高止まりしたためで、米同時テロが発生した2001年9月(0・4%上昇)以来の上げ幅を記録した。
エネルギー関連商品の価格は同3・8%と大幅に上昇し、このうち、ガソリンは同8・0%の急上昇となった。ただ、変動幅の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は、同0・1%の上昇にとどまっており、インフレに対する懸念は、それほど深刻化していない状況だ。
(4月17日10:32)