(回答先: 金融庁、特別検査結果を発表=大手行は健全性の基準を維持 (時事通信) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 4 月 12 日 17:12:12)
柳沢金融担当相は、主要行に対する特別検査の結果を受けて、公的資金で補強しなければならない状況とは認識していない、と述べた。
特別検査の結果についての記者会見で述べたもの。
柳沢金融担当相は、“公的資金投入に対する考えは”との質問に対して、「自己資本比率がゆったりしているというようなつもりはないが、健全性という観点からは、これだけの自己資本比率を持っていれば、健全性の指標としての自己資本比率を確保しているといえよう。そういうことを前提にすれば、さらに公的な資本で補強しないといけない、という状況にあるとは認識していない」と述べた。
また、“特別検査は(金融機関の)体力を気にせず厳格に行われたのか”との問いに対して柳沢金融担当相は、「(特別検査は)なかなか厳しい状況だと考えている。9月決算のときに見通したものからすると、(自己資本比率が)1%くらい下回るというかなり思い切った処理をしてもらったと考えている。(金融機関の体力を気にせず処理を進めろ、との)総理の要請に答えたものになっていると受け止めている」とした。
柳沢金融担当相によると、今後、株価やが急落するなど市場の評価が著しく変わった企業については、新しい検査体制の下で検査を行っていく方針であるという。「仮にある債務者について、市場の変化が著しく変わったというようなことがあれば、(通年・専担検査の導入などの新しい施策の)その中で対応していく。直近の市場のシグナルを勘案した自己査定になりますね、という意味での検証は行っていく」とした。
また、柳沢金融担当相は、特別検査の対象企業が最終的に発表された149社ではなく、検査開始当初はもっと少なかったことを明らかにした。“149社を選んだこと自体が甘いのではないかとの声もある”との質問に対して柳沢担当相は、「どういう基準で(対象企業を)選んだかというと、どの企業がという話になるので不開示で理解していただきたいが、(検査開始の)最初は149社ではなかった。もうすこし少なかった。ところがあの株価の状況の中で、我々が考えていたものに対象の中に入ってきてしまったものがあって、最終的には149社になった。そのくらい実は厳格にやったということのエピソードとして、ご理解いただきたい」とした。